継ぎ目のない便座って何？トイレ掃除をラクに綺麗に！

ご自宅のトイレ掃除で骨が折れる所ってどこでしょうか？

色々あると思いますが、ブラシやぞうきんが届かなくてイライラするところってありませんか？そうです、「継ぎ目」です。

 

継ぎ目

つぎめ　物と物のつなぎ合わせてある部分。つなぎめ。(weblio辞書より引用)

 

 

水廻り掃除の大敵です。継ぎ目のある所に汚れあり。どうして継ぎ目なんてものが存在するのでしょうか。

 

日常であまり意識することは無いかもしれませんがトイレは大きく分けて「便器」「便座」「タンク」の３つの部品に分かれており、そのつなぎ目には必ず「継ぎ目」が存在します。トイレに限った話ではありませんが住設品には多かれ少なかれ大小様々、継ぎ目は存在し、継ぎ目の数だけ汚れは溜まっていくのです。

ならば逆に、継ぎ目の少ないトイレならば掃除の手間もかからずに綺麗な状態を保っていられるのでは？？

今回は、主に継ぎ目に着目したお手入れのしやすいトイレについてご紹介していきます。

 

3つの継ぎ目対策

まずは上で挙げた3つの継ぎ目について、各トイレメーカーではこの継ぎ目のために様々な対策を講じており、既に解消できている継ぎ目もあるのです。

 

便座の継ぎ目　

従来の便座は製作の過程で2つの部品をつなぎ合わせる必要があり、どうしても継ぎ目が生じてしまっておりましたが、近年では技術の向上でどのメーカーでも継ぎ目の無い便座を実現しています。

便座と便器の継ぎ目　

各メーカーで対策が講じられており、調べている中ではPanasonic製品(アラウーノ)だけはなんと解消に成功しています。

トイレは基本的には便器は陶器、その上に載る便座は主に樹脂などでできています。そのため、継ぎ目ができてしまうのは避けられないのです。

ではなぜPanasonic製品(アラウーノ)は継ぎ目の解消ができたのか。答えはアラウーノは便器も樹脂でできているから。便器も便座も樹脂だから、そもそも２分化する必要がなくひとつの部品として成型することができたので、継ぎ目の解消にも成功できたのです。(L150ｼﾘｰｽﾞ、S160ｼﾘｰｽﾞ)

 

お掃除リフトアップ

陶器の便器を取り扱っているメーカー(主にTOTO、LIXIL)は、お掃除リフトアップと呼ばれる、便座を浮かせるという方法でこの問題を解決しています。機種によってはこの機能が付いていないものもありますが、昨今のトイレは大概がワンタッチで便座が着脱できる機能が備わっており気になっていた継ぎ目部分のお掃除も楽々できてしまいます。

 

タンクと便器の継ぎ目

近年までトイレの水を流す方式というのはタンクに溜めた水を流し込んで水圧によって流しだす方式でしたが、最近ではタンク自体を排して水道の圧力を利用して流し込むトイレも多く出回っており、これをタンクレストイレと呼びます。

継ぎ目も無くなる上にコンパクトになってお手入れには全く手間のかからないデザインなのが特徴です。

各メーカーからそれぞれ発売されています。

 

 

ここまで紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。

ここからはこれらのポイントを踏まえ、お手入れのしやすいトイレにはどういった種類があるのかをご紹介していきます。

 

どれがいい？継ぎ目の無いトイレ

コンパクトで機能も充実　タンクレストイレ

タンクが無い分凹凸が少なく、シンプルでコンパクトなデザインをしています。

トイレ空間を広くとることにも一役買ってくれる他、タンク下に溜まる取りづらいほこりやよごれも気にする必要がありません。

トイレのジャンルとしては上級に位置づけられ、お値段も他のものより少々高いですが、お手入れのしやすいデザインの他にも清掃や快適性に優れた機能も充実しており、この先長く使う中で「買ってよかった」と思わせてくれるのは間違いなしです。

 

 

中でも、Panasonicのアラウーノは調べた中では最も継ぎ目の少ないトイレと感じました。

樹脂による一体形成で便座の継ぎ目が無いのはもちろん、便器と便座の間にも継ぎ目がありません。さらにはおしり洗浄のノズルにさえも継ぎ目が無く、あらゆる面で清掃性に優れていることが伺えました。樹脂成型による強みといったところでしょうか。特徴などについては後述させて頂きます。

Panasonic アラウーノ(L150/S160シリーズ)

 

TOTO ネオレストシリーズ(NXタイプ)(LS/AS/RSタイプ)

LIXIL サティス(G/Sタイプ)

使い勝手良し、お値段もリーズナブル　一体型トイレ

タンクの無いタンクレストイレに対し、こちらはタンクと便座が一体化したトイレ。

一体化している分こちらもコンパクトなデザインです。機能の数ではタンクレストイレに比べ多少数は減りますが、十分快適に使うことが出来、清掃的な観点で見れば大きな差異はありません。お値段もタンクレストイレに比べ安く設定されています。

 

TOTO　GG/GG-800

 LIXIL　プレアス(LSタイプ/HSタイプ)

組み合わせ自由自在、浮いてるトイレ　システムトイレ 壁掛けトイレ

なんとこれは床との継ぎ目がありません。浮いてます。後ろにある棚とトイレを一体化させることで浮いてるトイレが実現できました。便器まわりの汚れを気にする必要がありません。便座も簡単に着脱できるから汚れもすぐに拭き取れます。

更に、棚とワンセット収納性もバツグンです。バリエーションも豊富で組み合わせによっては手洗い器もセットで取り付けることができます。今までとは違ったトイレ空間を彩ることができるでしょう。

 

TOTO　レストパルF

 

LIXIL　フロートトイレ

 

トイレをまるごと変えなくても大丈夫！便座のみの交換もできます！

トイレを丸ごと変えられるほど費用がない…。

そんな時でも大丈夫、トイレは便座だけでも買えられます。

これまでご紹介したような継ぎ目の無い便座、リフトアップ機能(LIXIL)、着脱機能も備わっています。諸機能の操作も以前は便座についている手元リモコンでの操作タイプが主流でしたが現在は壁掛けリモコンのタイプも多く、汚れが付きにくく清掃性にも優れています。

TOTO　アプリコット

 

LIXIL　New PASSO

 

トイレは形や用途の違いで先に挙げたように大きくいくつかのジャンルに分かれますが、実はメーカーが違ってもその形自体にはあまり大きな差異は見られません。しかし、それぞれのトイレに使われる素材や機能は微妙に違っており、使用者の求めるニーズにはまるもの、はまらないものもあったりします。

選定のご参考までに各メーカーごとのトイレの特徴を紹介させて頂きます。

 

各社製品　仕様の違い

TOTOのトイレ

TOTOトイレの特徴は陶器の親水性を活かした汚れの落ちやすさ。

ナノレベルに滑らかに焼き上げられたセフィオンテクトという陶器は親水性で水になじみやすく、汚れを浮かせてくれます。

プレミストと呼ばれる機能で仕様前に鉢内に水を吹きかけ、水の膜を作ってくれます。セフィオンテクトとの相乗効果で頑固な汚れも浮かせて落としてくれます。

使用後は自動で生成した除菌水(きれい除菌水)を吹き付けて清潔を保ってくれます。(機種による)

リンク　トイレ | 商品情報 | TOTO株式会社　

 

LIXILのトイレ

LIXILのトイレは「100年クリーン」を謳った「アクアセラミック」と呼ばれる陶器を採用しています。こちらも親水性で、「表面のキズ」、「細菌の繁殖」、「汚物の付着」、「水アカの固着」の4種類すべてに対応する世界初の技術です。

泡クッション機能を搭載しており男性の立小用時の飛沫汚れや着水音を軽減してくれます。(サティスGシリーズ)

さらに、リクシルのトイレはプラズマクラスターを搭載。プラズマクラスターイオンが便器裏や鉢内のすみずみまで行きわたり、浮遊カビ菌や付着菌を除菌するほか、におい原因菌も除菌してくれます。(機種による)

リンク　トイレ - 温水洗浄便座、便器等 - LIXIL

 

Panasonicのトイレ

Panasonicのアラウーノに代表されるトイレの特徴はなんといっても「スゴピカ素材」と呼ばれる有機ガラス系の樹脂素材。水族館の水槽に使われているものと同じ素材でできており、強度にも十分優れています。

陶器製との大きな違いは「親水」か「撥水」か。陶器は水となじませて汚れを落とすのに対してアラウーノは撥水、はつ油素材。あらゆる汚れも弾いてそもそも汚れが付きにくくなっています。さらに、食器用洗剤を用いた洗浄も大きな特徴のひとつ。

便がもつ油脂は汚れの大きな原因の一つですが洗剤を用いることでこうした汚れも簡単に洗い流してくれるうえ、泡クッションも作り出してくれます。

リンク　トイレ・トイレ設備 - 住まいの設備と建材 - Panasonic

 

ここまでご紹介してきたのはトイレの数ある特徴のほんの一端に過ぎません。どのメーカー、どのトイレにもここでは書ききれないほどの魅力的な特徴、機能が備わっています。

どのメーカーでもWEBで簡単にカタログを閲覧できますので、少しでも気になったらぜひ調べてみてください！

 

うちのトイレは替えられる？？替え時は？

ここまでご紹介してきましたが、今皆様のお宅のトイレはどのような状態でしょうか。

トイレの替え時は大体取り付けてから10年～15年。これくらいの年数が経ってくると内部のパッキンが劣化して水漏れが起きたり、機械系の基盤が劣化して一部機能が使えなくなる症状も起きたりします。メーカーメンテナンス等で修理も可能ですが、一部に劣化や故障が見受けられればおそらく他の箇所も同じ状態になっているもので、一つ一つ修理を依頼するうちにいつの間にか多額の費用がかかってしまっていたりなんてこともあったりします。

ご自宅のトイレが取り付けてから既に10年が経過していたら今後の事について検討した方が良いかもしれません。

トイレ工事はそこまで難しいものではなく、これまでご紹介してきたトイレも大概はどのお家でも取り付けることができます。

洋式トイレから洋式トイレへの交換ならば半日ほどあれば完了します。

和式トイレから洋式トイレへの工事は設備工事の他大工工事も絡みますが２～3日あれば完了します。

Robinの施工事例をご紹介します

岐阜県高山市トイレリフォーム

お客様にも気持ちよく使ってもらいたい！トイレリフォーム

 

 

一つご注意頂きたいのはタンクレストイレの取付について。タンク付きのトイレはタンクに溜めておいた水の水圧で流しますが、タンクレストイレは水道から直接水を排出するため、高層マンションや古い建物など、水圧が弱い環境だと影響が出やすい場合があります。

設置の前に予め水圧のチェックが必要です。最近は水圧の弱さを補填するブースターもあるようなので、水圧が心配なお宅の場合はセットでの購入が良いかと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は継ぎ目に着目して清掃、清潔面から見たトイレの特徴をご紹介させ頂きました。お掃除のしやすさもまた快適性の一つであると考えます。継ぎ目がひとつ減るだけで掃除の時間も減らせると思うと嬉しくなりますね。

今後トイレのお買い替えの際にはこうした面に着目してみるのもどうでしょうか。

これまでとは違った快適性を実感できるかもしれませんよ！