リビング階段とは？その魅力に迫る！ メリット・デメリットや事例もご紹介します

リノベーションや新築を検討する際に、リビング階段を取り入れられる方が増えています。

リビング階段は見た目がおしゃれなだけではなく、インテリア効果も高く、リビングを広く開放的に見せる効果があることからも人気です。階段は一度設置すると、簡単には位置を変えられないため、後々後悔しないためにも、工夫して間取りの計画をすることが重要です。

今回はリビング階段のメリット・デメリットとともに、リノベーションや新築に取り入れる場合の注意点について解説します。リビング階段が魅力的な事例も一緒に紹介しますので、リビング階段を検討していらっしゃる方は必見です。

 

リビング階段とは？

リビング階段とは名前の通り、リビングに階段が設置されたスタイルのことを指します。従来の住宅では玄関や廊下スペースの近くに階段があり、玄関と階段は完全に分けられていました。

リビングに階段があるということはリビングを通らないと２階に上がることができないため、自然と家族が顔を合わせる機会も多くなり、家族間のコミュニケーションも取りやすくなります。

また、おしゃれな住宅デザインとしても人気なことから、リノベーションや新築で取り入れる方が増えています。設置する階段も間取りやデザイン、使用する素材によっても様々で、リビングの印象も大きく変わります。

リビング階段のメリット

リビングが広く見える

リビング階段を設置することで、お部屋の見通しがよくなり、リビングに奥行が生まれます。特にスケルトン階段の場合は一般的な階段のように蹴込み板がないため、圧迫感がなく感じられます。また、間取りによっては階段下のスペースも収納などに有効活用できるため、その分だけ使用面積も増えるというのもメリットです。

 

部屋がおしゃれに見える

リビング階段と相性のよい吹き抜けを設けることで、家全体がおしゃれな印象に仕上がります。吹き抜けに繋がるリビング階段は、吹き抜けの開放感を強調してくれるのです。階段はただ単に上り下りをするための目的ではなく、デザインを工夫することでインテリアの主役にもなります。

コミュニケーションが取りやすい

リビング階段は２階に上がるために必ずリビングを通ることになります。例えばお子さまが学校から帰ってきた時や外へ遊びに行く時など、リビング階段があれば必ずリビングを通って玄関と部屋を移動することになります。自然と顔を合わせる機会も増えるため、ご家族の生活や行動も分かり、お互いの気配も感じられ安心なのが魅力です。

リビング階段のデメリット

冷暖房が効きにくい

どうしても空間体積が大きくなるため、冷暖房が効きにくいというのがデメリットです。冬場も寒いからと言ってエアコンの温度を上げてしまうと、余分な光熱費がかかってしまいます。そのため、冷暖房費用のアップは避けて通れません。リビング階段を検討する際は、効果的な冷暖房計画も重要になります。

においや音が広がりやすい

リビング階段は１階と２階の空間が繋がっているため、音が響きやすいです。2階での話し声がリビングまで聴こえたり、リビングのテレビ音が寝室まで聴こえて寝付けないということもあります。また、１階と２階が繋がっていることで、においの問題も出てきます。お料理中のにおいが２階まで上がってしまうことも多あるので、あらかじめ知ったうえでビング階段を検討しましょう。

リビング階段を取り入れるための工夫や注意点

間取りの工夫

音やにおいの問題を解消する工夫としては、階段の前に扉を付けることで解決することができます。ただし、扉を取り付けられるのは、階段の周りが壁で囲まれている構造であることが前提になります。構造によっては扉が取り付けられない場合もありますので、設計時に階段の位置を検討するなど、間取りにも配慮が必要です。

内装材の工夫

においへの対処法としては、LDKの内装に漆喰や珪藻土、エコカラットなどを使用することもオススメです。漆喰や珪藻土は自然素材の塗り壁で、それぞれ消臭効果を持ちます。エコカラットも粘土や鉱物など複数の原料から作られたタイル状の内装材で、漆喰や珪藻土のように消臭効果があります。

---

エコカラットについて　

LIXIL　HP詳細はこちら

---

こちらのコラムもご覧ください！

漆喰とは？知っておきたい効果や特徴 素敵な事例をご紹介

---

断熱性能を高める

リビング階段の寒さ・暑さ問題を解消するためには、断熱性能にも注目してプランすると、より効果的でしょう。断熱性能を高めることで、室温と体感温度に大きな温度差がなく、快適に過ごすことができます。

床や壁内に断熱材を入れ、断熱性の高いサッシに交換することで、お家の断熱性能も向上するので、快適に生活するためにも断熱設計は重要なポイントです。

---

こちらのコラムもご覧ください！

セルロースファイバーは最強の断熱材！メリットデメリットをプロがガイド

---

リビング階段が魅力的な事例

R.062　旅行気分！ホテルライクな家【中古住宅リフォーム】 岐阜県岐阜市

「マイホームを持ちたい」とアパートからの住み替えを検討されていたお施主様。新築も検討して色々と物件を探されていましたが、お子様の学区や広さなどが条件と合っていた中古物件を気に入って購入しリフォームする計画となりました。

L字型の建物中央に位置していた玄関を道路側に移設し、中央に庭に開けたLDKを設けました。また、家族の雰囲気がわかるように吹抜と階段を設けました。吹抜け階段の西側からは夕方でも光が入り明るく過ごすことができます。

「スケルトン階段」が魅力の事例ですね！スケルトン階段は、段と段の間の板（蹴込み板）がないのが特徴で、この造りにより圧迫感や室内に入り込む光を遮ることなく、お部屋を明るくしてくれます。空気の循環も邪魔しないので、より開放感のある印象を与えます。

 R.031　ペレットストーブで暖かいＬＤＫ、自然素材の家　岐阜県岐阜市

水まわりの老朽化や毎年の悩みである冬の寒さ、地震に対する不安を解消したいという思いからリフォームを決意されご相談いただきました。

旦那様がロビンのテイストをお好みでしたので、無垢材・珪藻土・外壁塗りなどロビンらしい仕様・デザインで提案させて頂きました。LDKは「ペレットストーブを置きたい」というご要望に合わせて、ストーブの雰囲気に合わせてデザインしています。

耐震診断を行い、適切な性能を確保できるように梁を補強したうえで、柱を無くし広い空間をとれるように。補強の梁はわざと見せるようにし、付け梁を施工、空間のアクセントとしました。

サッシも全て一新して、断熱性能の高いペアガラスに。壁内・床の断熱材は新しく入れなおし、さらに外壁も断熱性能の高い塗料で塗り直して断熱性能を高めました。

リビング階段を設けていますが、ペレットストーブの暖気を2階にもあげることで、家全体を温かくしています！

 R.027　在感と静けさ、大人和モダンリビング　岐阜県下呂市

ご両親との将来的な二世帯同居を考えていらっしゃり、リフォームのご相談を頂きました。

ご家族が集うLDKは明るく光あふれる空間を目指してプランしました。LDKにはリビング階段と合わせて新たに吹抜けを設け、開放感のある明るいリビングに生まれ変わりまた。

L型階段を設けたことによって奥行も高さも広がりが生まれました。寒さについては床暖房で対策をしています。プランを造っていく中で、一番こだわったのが階段と収納です。搬入経路に制約のある中での鉄骨階段の採用だった為、施工性を十分考慮しました。

L型のスケルトン階段がリビングでも存在感を放ち、印象的ですね！手摺はアイアンで、壁を造らないので圧迫感がなく、開放的な空間になります。壁があるのとないのではお部屋の印象も変わります。

アイアン手すりもデザイン次第で空間に与える印象が大きく変わりますので、お好みのデザインを取り入れられると効果的です。

S.158　3人姉妹が暮らす吹き抜けのある家　岐阜県岐阜市

「家族のつながり」をテーマにした間取りプランの新築住宅です。LDKの中心でダイニングとつながるリビング階段は、上がった先が吹き抜けとつながっており、気持ちのいい空間になっています。

ダイニングとリビングは腰壁にて緩やかに区切られています。キッチンはリビング、ダイニングを見渡せる対面式を採用。奥様が一番長くいる場所なので、毎日気持ちよく過ごせるよう、ディテールにも色にもこだわりました。

大空間で懸念されがちなのが寒さですが、家全体を断熱材セルロースファイバーですっぽり包むように施工する事、性能の高いサッシを使用することで、広々とした空間でも蓄熱暖房機１台で温まります。

階段が吹き抜けと繋がっているので、開放感があり視覚的にも広さを感じるリビング階段ですね！

S.150　「暮らしやすい」カフェ風の家　愛知県名古屋市

「とにかくカフェ風に。とにかくナチュラルに。」がコンセプト。の新築住宅です。広いリビングとアトリエ、雑貨を飾るための飾り棚など、オーナー様の願いをぎゅっと凝縮した家です。

みんなが集まるリビングには、リビング階段と大きな吹抜け、アクセントに丸太梁を設け開放的な空間に。

リビングから上る階段はアイアン手摺でリビングのアクセントであり、小上がりの和室をつなげる空間になっています。また、家全体のイメージがまとまるよう、テレビスペースや小物を置くスペース、手すりやＲ壁など、曲線を感じさせる優しいラインを取り入れています。

階段下は収納スペースとしてテレビボードを設けました。階段としても収納としても、スペースを無駄なく有効活用した好事例ですね！

まとめ

リビング階段はおしゃれな見た目だけではなく、実用性にも優れており魅力的です。メリットだけではなく当然デメリットもありますので、これらをよく把握したうえで、家族の生活スタイルに合わせて検討することが大切です。

使いやすくおしゃれなリビング階段を住まいに取り入れてみてはいかがでしょうか？Robinは豊富な実績と経験から、みなさんの生活スタイルに沿ったご提案をいたします。リノベーションや新築でリビング階段を取り入れたいという方は、Robinまでご相談くださいね！