
元々の母屋の立派な梁と柱を活かし、大空間の農業倉庫を造りました。車庫も兼ねており、車2台・トラクター・田植え機・稲刈り機がすべて収納できます。壁面にも奥行きと幅を広めにとった棚を造作しました。また、農作業などで外で過ごされている時にわざわざ靴を脱がなくてもいいように土足で入れるトイレを新設。土間全体は入り口に向かって緩やかな傾斜が付いているので、泥で汚れたときもホースで水を流して掃除がしやすいようになっています。
外観はガルバリウム鋼板で仕上げてスタイリッシュな印象に。色はお施主様が好きなグリーンをメインにシルバーでアクセントを付けました。屋根は片流れに形状を変更、構造がシンプルなためコストを抑えることが可能です。
築140年の古民家を農業用の倉庫として有効活用したい、というご相談を頂きました。古民家は立派な梁を使って建てられており、お客様も「梁は残したい」とご希望でした。そこで、柱と梁は残して一度スケルトン状態に解体。屋根と下屋もすべて一度撤去し、片流れの農業倉庫にリノベーションしました。
ヒアリングを進めて行くと、倉庫としてだけではなく近所の人との交流の場や趣味を愉しめるような空間として使いたいとのご要望が。そこで農機具を納めるための必要なスペースを確保しつつ、小上りの休憩所や薪ストーブを設置する場所をプランしました。ご近所さんや家族内でのコミュニケーションの場としても活躍していると伺い嬉しく感じています。