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省エネ・機能性・断熱性 住まいのアイデア
2021.08.26

防音室を自宅に作りたい!新築やリフォームでもできる快適空間!

全面リフォーム 注文住宅 防音室 セルロースファイバー

Robinの蜘手です

皆さんは「住まい」に関しての「音」で悩んだことや、気になったことがあるという経験はないでしょうか。

賃貸アパート、マンションなど集合住宅で隣人や上階からの音が気になる、また自分の生活が階下の方に迷惑になっていないか、カラオケや音楽配信、オーディオを楽しんだり、楽器の演奏や練習がしたいが音が漏れることが気になると悩んでおられるなど、ご苦労されている方は意外に少なくありません。

最近は近隣に配慮をした消音機能のあるギターやピアノ、ドラムセットという商品も販売されていますが、とはいっても普通の部屋では気を使いますよね。

私も学生の頃、上階の友人のドタドタした足音、隣人の深夜の出入り音など耳障りだった経験があります。

しかし賃貸の部屋や集合住宅の場合は本格的な防音工事をするのは難しい場合が多いのではないでしょうか。市販品の防音材を設置したり、吸音材でDIY的な処置程度しかできない場合がほとんどです。

また既製品などではサイズも限られています。

そのような理由があってかRobinの設計相談に寄せられる要望には「音」に対するものが潜在的にあり、オーナー様が気付かない場合でもこちらからヒアリングするようにしています。

また具体的に要望が出ることもあります。

例えば

「ピアノ教室を始めたいのですが1室だけスタジオのような防音室にすることはできますか?」

「建築予定地が線路に近いので、防音効果の高い家は設計できますか?」

「自宅にオーディオルームを作りたい」といった感じです。

今回は「音を気にしない家にしたい」という方向けに住宅の防音対策のRobinの事例とその方法についてお話ししましょう。

防音室をつくりたい4つの理由

最初に防音室や防音仕様の家にしたいという要望のそれぞれの理由としては大きく以下の4つが考えられます。

楽器を演奏したいが音の漏れを防ぎたい

ピアノ教室や音楽教室をしている、また始めたいという楽器の演奏の音対策のニーズ。つまり「防音室」にしたいというニーズが一番、多いです。

夜勤関連の仕事をしており、昼間でもぐっすり眠りたい

特に愛知県ですと製造系の仕事をされており夜勤明けの時間に就寝するという方がおられます。昼まであっても静かな部屋で時を過ごしたいものです。

個人差はありますが耳栓で対応されて十分な方もおられればそうではない方もおられます。

どちらにせよ一家の大黒柱の疲れを癒す時間は防音室にしたいという気持ちはよくわかりますね。

加えて遮光カーテンなどの提案も必須になります。

テレワーク用の仕事環境を作り家族とのストレスを減らしたい

テレワークのリフォームなどをする場合、本人は集中する環境を作るため防音にしたいというもの、家族からすると仕事の電話の音がうるさいなど潜在的なストレスがあるようです。

コロナ禍により今後もこのニーズは増えてくるでしょう。

建築予定地や現在のお住いについて外部からの音を防ぎたい

例えば線路沿いや大きな国道や通行車両が多い道路面、またイベント会場や人の往来が多い場所が近くそちらの音をできるだけ遮りたいというニーズの方です。

防音効果を高める最高の断熱材「セルロースファイバー」

ここで「防音」にこだわったRobinの設計建築事例をご紹介したいのですが、その前に実例に登場するキーワードである壁内断熱材で使用している「セルローズファイバー」について少しご紹介します。

Robinの家の特徴としてうち断熱材としてセルローズファイバーを利用することにあります。

これは新聞古紙が原材料で壁の中に吹き込み充填するもので高い断熱効果の他に防音効果があります。

布団にくるまって声を出してもこもる感じになりますよね。イメージはまさにそれです。
ここで防音実験器を利用した動画をご覧ください。

 

防音実験器を利用した動画

防音実験器を利用した動画(提供:ヴィックライン)

 

この動画は住宅に採用されている3つの断熱材の防音比較実験の動画です。3つとは、住宅断熱材として代表的なグラスウール(厚み100mm)。

近年採用が増えているウレタンフォーム(厚み100mm)。Robinが使用しているセルロースファイバー(厚み100mm)です。

動画内の音の聞いていただければ一目瞭然。セルロースファイバーがいかに防音性能に優れているかよくわかります。

セルローズファイバーの防音効果が高い理由

1.密度が高い

壁の場合は55kg/m3という高密度で吹き込みしますのでグラスウール16kg/m3のウレタンフォームと比べて密度が高いので遮音効果が優れています。

2.多孔質であり空気のポケットが多い

セルロースファイバーは多孔質のため空気のポケットをたくさん持ち、音を振動エネルギーに換え吸音します。

セルロースファイバーは防音のほかにも 断熱・調湿・防火・防カビ・防虫効果に優れ日本の高温多湿の風土の気候に合った断熱材です。 動画はセルロースファイバーナビさんからお借りしました。

ぜひ公式ホームページもご覧ください。(セルロースファイバーナビ公式ページ)

 

防音室を採用した事例の暮らしのアイデア3選

さてここからはRobinの事例を紹介しましょう。

S.118 ハンモックとシアタールームのある41坪の家 愛知県(注文住宅)

「家の中にリラックスできる空間がたくさん欲しい」という要望から、ハンモックやライブラリー、シアタールームなど遊び心がたくさん詰まった家をご希望されたオーナー様。

心配していたのはシアタールームの防音設備でした。

Robinの家はセルローズファイバー仕様。

今回は外壁面だけではなくシアタールームの内壁部と天井部にもセルローズファイバーを充填しました。また室内の反響を少しでも抑えるために漆喰を採用しています。

シアタールーム

憧れのシアタールーム

防音性能が高いのでワークスペースとしても活用

防音性能が高いのでワークスペースとしても活用

この施工事例のギャラリーはこちらから

シアタールーム、素敵ですね。

映画好きの私も自宅にもつけたかったのですが家人に却下されました(ちくしょー)。まったく羨ましいの一言です。

オーナー様からは

「自宅がまるでリゾート地にいるようなそんな家作りを目指したが、趣味の室だけではなく設計プランにもこだわった結果、暮らしはじめてRobinさんを家作りのパートナーに選んで本当によかった」

と嬉しいお言葉をいただきました。

S.131 セルローズファイバーで囲まれた防音室のある家 愛知県(注文住宅)

音楽関係のお仕事をされている奥様のために音楽室(防音室)を作りたいというご要望のオーナー様でした。

階段を上がってのフリースペースはご主人様のワークスペースにし素材、デザインにこだわった設計に取り組みました。音楽室には内壁と天井にセルローズファイバーを充填。少しでも音が反響しないように工夫をしました。

こちらの音楽室は防音仕様として窓は二重サッシを採用しています。家の中の防音というより外部への音漏れを少しでも防ぐということが狙いでした。

少しでも快適に利用していただけているなら幸いです。

防音室 楽器

窓を小さく二重窓に。楽譜や本などを収納できる自由度の高い造作棚

すっきりとした外観

Robinらしいデザインの外観

こちらの施工事例ギャラリーはこちらから

R.006 趣味の音楽も楽しめる!防音室のある家 岐阜県(リフォーム)

こちらはリフォームでの実例です。結婚という節目を迎え家全体の見直しとリフォームをお考えだったオーナー様。

夫婦ともに楽器が趣味ということでRobinの特徴であるセルローズファイバーを提案し採用していただきました。

床、壁、天井すべてにセルローズファイバーを充填。これまで控え気味だった演奏もより楽しめるようになったということです。

 

音楽室

音楽室が自宅に!

音楽室

家族で楽しむことができる音楽室

こちらの施工事例のギャラリーはこちらから

今回は減築をし隣家との距離も確保できたということでリフォームならではの工夫がみられました。

オーナー様は「暮らし方を見つめ直すいい機会になった」というお言葉をいただき、光栄に思います。

Robinの注文住宅・全面リフォームにはこのセルローズファイバーが多く採用されています。

音楽室を作りたい、防音効果を高めたいという方以外の家にも、もちろん採用されています。

ですから入居後に「雨の音がわからなかった」という声はもう珍しくありません。

雨が屋根を叩く音が気になっていたということもありませんね。

実際の防音効果について

防音レベルをどこまで求めるかによって設計仕様は変わります。

Robinの場合もセルローズファイバーを採用すると音が「消えてなくなる」わけではありません。

さらに高い防音効果を求めるのであれば吸音ボードを天井、壁に貼る。吸音効果の高い床材にする。開口部(ドア)も二重ドアにし遮音効果の高いものにする。

窓は可能な限り小さくし音漏れの少ない換気システムにする必要があるでしょう。

設計をする上で私たちが「測定しにくい事実」が、個人個人が持っているものさしです。

光の差し込み方、明るさ、そして音などがそれに当たります。

どの程度の防音を求めるかにより設計仕様は変わりますが、それに対応できるのも注文住宅、リフォームのよい点ですね。

「音の問題」のストレスは地味にキツイもの。設計相談の際にも遠慮なくお聞かせください。

追記 騒音レベルと遮音試験について

騒音レベルについて

気になる音=騒音のレベルは一般的に以下のようなレベルに分けられていますが、感じ方、求めるものによりさまざまで個人差があります。
セルローズファイバーを取り扱っているヴィックライン社での遮音試験の結果、
合板9mm+セルローズファイバー100mm+合板9mmの試験模型にて
500Hは−40dB減、1000Hzの音は−45dBを記録したようです。

例えばピアノの音が80dBですからセルローズファイバーで4面を囲うと図書館の中レベルの40dBまで低下します。あくまで目安ですが防ぎたい音と目指すレベルの参考にしてください。

Robinの施工事例ギャラリー

他にも防音室に関連したものがあります。ぜひご覧ください。

【新築】
S.117 小屋組みの見える32坪の「木の家」 愛知県 

S.118 ハンモックとシアタールームのある41坪の家 愛知県

S.125 ホームシアターのある南欧風の家 愛知県 あま市

S.131 セルロースファイバーで囲まれた防音室のある家 愛知県

S.142 「楽しい!」がたくさん詰まった家 岐阜県関市

【リフォーム】
R.006 趣味の音楽も楽しめる!防音室のある家 岐阜県

 


「防音室を作りたい」「音楽教室を自宅に作りたい」という方はお気軽にRobin一級建築士事務所までご相談ください。もちろんご相談は無料です

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皆様からのお問い合わせをお待ちしています。

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