理想の造作キッチン！気になる価格や製作のポイントは？憧れを実現した施工例も紹介

Robinの蜘手です

「造作やオーダーキッチンは制作できますか？価格はどのくらいですか？」

「雑誌で見たのですが、あの素敵なキッチンはどのメーカーですか」

Robinの設計相談に来られた方からこんな質問を受けることがあります。

みなさん、事例写真でもキッチンをよく見られているのですね。その気持ちはよくわかります。

一般の住宅設備メーカーでもよいキッチンが揃っていますが、やはりオーダーキッチンの魅力には敵いません。

でも残念ですが実際はなかなかオーダーキッチンは普及しませんね。やはり一般メーカーの方が強い印象です。もちろん金額が割高になるのもあると思います。

プロが見る「家のこだわり」はどこにポイントが置かれていると思いますか。

これはプロだけではなくとも「素敵だな」と思うポイントと共通しますが、「デザインの一貫性と統一性」です。色や素材、光沢感やサイズ感などがそれに当たります。

しかし現代の家の生活の中心であるリビングにキッチンがある設計が多くあります。

私が自宅建築を計画している時、雑誌などを見た時「この家、カッコいいな」と思う家はたいていキッチンに存在感がありました。

デザインの統一性はとても重要です。もちろん一般メーカーでも素敵なキッチンは多くありますからオーダーキッチンが全てではありません。

しかし素敵なインテリアに、心地よいデザイン。もちろん、キッチンは、、、え、あれ、まじ？という物件もあります。（言わないですが）

それは残念なデザインの統一性はキッチンだけではありません。

「あれだけ家をこだわっているのに、なんでこのエアコン？？」

「このカーテンレールはないわー」

「冷蔵庫がこの色？どうしてそうなった？」

人によってこだわりはさまざまなので私が口を出すことではないですが、細部までこだわってほしかったという経験は住宅設計や建築をする身なら誰しも経験があること。

前置きが長くなりました。

素敵な家に素敵なキッチンあり。今回はそんな憧れの「オーダーキッチン」についてご紹介したいと思います。

もちろん施工事例や予算、また「オーダーキッチンにして後悔したかな？？」という点もお見逃しなく。

キッチンメーカーについて

ロビンが名古屋市を中心として住宅設計、新築を多く手掛けていた頃、オーダーキッチンは１つのコンテンツでロビン社の特徴でした。

「ロビンで家を建てるなら、もれなくオーダーキッチン」という時期があったのです。（私が営業を離れたら減りましたが、泣）

完成見学会でもオーダーキッチンは見所で「いいなー、このキッチン」

そんな背景もあり、当時のお問い合わせ頂く内容にもオーダーキッチンに関するものも多く、１つ１つ丁寧に寸法を取りサンプルを取り寄せて制作していたのを思い出します。

別に今はオーダーキッチンをやっていないわけではありませんが、少なくなりました。しかし魅力に溢れ自分らしさを体感できるオーダーキッチンを今回はご紹介したいと思います。

オーダーキッチンとメーカーキッチン

キッチンを提供しているメーカーは大きく２つに分かれます。

一般的な住宅設備メーカー

１つは全国展開をしていて住宅設備メーカーと呼ばれる会社です。アイキャッチ画像を設定

価格もリーズナブルなものからハイスペックまで揃っていることが特徴です。メーカー名を聞くと、聞き馴染みがあるのではないでしょうか。一例をご紹介します。

リクシル   https://www.lixil.co.jp/

パナソニック   https://sumai.panasonic.jp/

TOTO   https://jp.toto.com/

クリナップ  https://cleanup.jp/

タカラスタンダード  https://www.takara-standard.co.jp/

上記メーカーも以前と比べたらキッチンも随分、良くなりましたね。

私がこの会社を立ち上げた頃（２００１年）は引き出しタイプが出始めで、その後、INAX、リクシルと吸収されるサンウェーブ社が発表した「パタパタ君」が人気でした。あとはオールステンレスが販売され始めたころでした。

高級キッチンメーカー

「なんでも作るよ」という住宅設備メーカーと違い、キッチンに特化し、細部までこだわった商品を製造・提供しているメーカーもあります。いわゆる高級キッチンといわれる部類ですね。

こちらは都市部での展開が多く、ショールームも限られています。価格も当然、安くありませんが、実は国内、輸入を含め紹介しきれないほどたくさんあるのをご存知でしたか？

こちらも一部のみですがご紹介します。

トーヨーキッチンスタイル　https://www.toyokitchen.co.jp/ja/

キッチンハウス　https://www.kitchenhouse.jp/

クッチーナ　http://cucinastyle.jp/

アムスタイル　http://www.amstyle.jp/

このいわゆる高級キッチンメーカーは、元々家具屋さんであったり、海外のキッチンを輸入していたのをきっかけに始めたというクラフトマン、すなわち職人気質や製作者だった方が製造・販売しているケースが多く、こだわりも仕上げも非常にきめ細かいことが特徴です

先に紹介したリクシルやTOTOも高級グレードを用意していますが、ぶっちゃけ同じ土俵で比べるのは無理があるものだと感じるほどです。地方ではあまり知られてはいませんけどね。

Robinが家具やキッチンにこだわった訳

「なぜお客さまの多くはこだわりの家を造るというのに、キッチンは普通のメーカーを入れるのか？」

この理由は２つあります。

１つ目は、当時高級キッチンメーカーは価格が高いどころか「バカ高った」です。庶民が買える価格ではなかったのでハナから除外されていました。（今はわかりません）

２つ目はそもそもキッチンというのはリクシルやTOTOから「選ぶもんだろ」という認識しかなかったことです。ショールームが身近にあるというのも大きな理由ですね。

オーダーキッチンはフルカスタマイズして製作するキッチンで、セミオーダーキッチンはベースになる形があるキッチンのパーツをカスタマイズしたキッチンです。

私たちは「せっかくこだわるのであれば、キッチンもオーダーで制作しよう。それも手の届く価格で抑えて」とプロジェクトを進めました。

まずロビン社は飛騨高山を本社にしています。飛騨といえば「家具」が有名で全国展開している家具メーカーも多くあります。そのせいか、家具製作をしている職人も少なくなく、あちこちに小さな工房がある街なのです。

もちろん私たちも創業以来、そのような家具職人をお付き合いしてきました。

　「きちんと設計する。良いものを作ってほしい」と職人さんを説得し、Robinのオーダーキッチンがスタートしたのです。

オーダーキッチンの魅力とは？

「暮らしや生活スタイル、自分に合うキッチンをミリ単位で作ることができる」

身長によってワークトップの高さや家族の数によって引き出しの数や大きさ、また左右の利き手によって位置を決めたり、お手持ちの鍋やフライパンのサイズによって素材や大きさ、収納スペースを自由に決めることができます

「デザインやインテリア、お好みの素材を選択することができる」

ワークトップを人造大理石にしたり、タイルにしたり。また御影石や木製にするなどインテリアやお好みのデザインにすることが可能です

「間取りに左右されない設計が可能になる」

一般メーカーのシステムキッチンだと、規定の大きさは決まった幅がありますが、オーダーキッチンはその点、サイズイレギュラーの対応が可能です。抜けない柱や狭い空間でも設計次第で「活用できる場所」に変貌。それもオーダーキッチンの魅力の１つです

Robinオーダーキッチンのコンセプト

Robin ではオーナー様のライフスタイルやその価値観に合わせて、飛騨の家具職人によるオーダーキッチンを制作し、納品しています。

「世界に１つだけの家」のコンセプトの元、素材やパーツ、調理器具など１つ１つ丁寧にこだわりを持ってお話をお聞きし、対応。

 「キッチンから始まる家創り」「キッチンを真ん中に置いたリフォーム」など空間を楽しみ、その後の暮らしを彩るようなオーダーキッチンをご提案していきます。

制作の流れはこのような感じです。

打ち合わせ

お客様の要望をお聞きします。その際にはこれまで夢を描いてきた雑誌の切り抜きやWEB、スケッチなどの材料があればそれも参考に致しますが、何もなくても私どもでの資料を元に打ち合わせをすすめていきます。

調理機器や仕様、雰囲気などが分かるものや希望の優先順位などもお聞かせください。

詳細決定・見積もり

詳細部分の調整をし見積もり額の提示をさせて頂きます。

キッチンだけでなく家具や収納も含める場合は総額表示でのご提案となります。

また、希望する調理機器や部材があった場合も、この時に納期や金額の確認を致します。納期は工程に合わせてとなりますが、工事担当者と漏れのないように打ち合わせもすすめていきます。

製作・取付

詳細が決まり予算が確定をしたら、製作にとりかかります。

取付をしたら、扉の納まり・設置調整を行い工事完了となります。

よくある質問をご紹介します

Q.オーダーキッチンの設計は家の設計と同時ですか？

A.オーダーキッチンの設計も家の担当設計士がヒアリングします。間取りが決まってからキッチンを設計する方が多いですが、希望のオーダーキッチンがあればイメージなどで結構ですから、同時に設計を行なっていきましょう

Q.価格はどれぐらいかかりますか？

A.使用する素材、大きさ、設備（食洗機など）によって予算には幅がありますが、W２５００の木製キッチンなら１００〜１５０万円程度、アイランド、ペニンシュラで大型のものになると２００〜３００万円程度です

もちろん「予算がないのですが、オーダーキッチンを入れたい」という方、ご相談に応じます。

Q.制作時間はどのくらいですか？

キッチン設計が決まってから最短１.５ヶ月が目安です（取り寄せ品の納期にもよる）

Q.保証期間は何年ですか？

部位、設備品によって違いますがRobinは最長１２年の保証制度を用意しています。詳しくは担当にお聞きください。

（お客さまの持ち込み商品は除外）

Q.キッチンリフォームでオーダーキッチンは可能ですか？

はい、可能です。

Q.キッチンの背面収納は製作できますか？

はい。むしろ得意です。デザイン、インテリアに合わせたものを提案しています

Q.相談は有料ですか？

　無料です。お気軽にご連絡ください

Robinのオーダーキッチンの施工事例

S.077_三角屋根のロッジ風の家　愛知県岡崎市

https://www.e-robin.com/works/custom9362/   

こちらは使い勝手のよいL字型キッチンや洗面台は細部までこだわったオーダーキッチンの事例です。

「味わいのあるものが好き」というオーナー様。選んだモザイクタイルの色使いや、小窓のペイントも素敵です。床は無垢パイン材、壁は古くなっても味わいが増すようにとEM珪藻土を選びました。

外観は大きな三角屋根にチョコレート色の外観。

ダイニングに隣接したテラスがご家族のお気に入りの場所です

ちなみにリビングの主役は薪ストーブ、空間の中のアクセントになるように下のタイルは少し濃いめの色を選んでいます。

S.029_大きな吹抜けと庭を楽しむ家　愛知県

https://www.e-robin.com/works/custom14497/ 

「キッチンに立って庭を眺める時間が一番好きです」という奥様。たくさんのこだわりを持って設計をした結果、オーダーキッチンは木目が美しい木製オーダーキッチンでした。

「設備や使い勝手にこだわったのはもちろんですが、ふと顔をあげると見える庭の景色にいつも癒されます」と奥様。

家の南側には緑いっぱいの庭を広くスペースを取って設けました。春～夏にかけては窓から鮮やかな緑が楽しめ、LDKから庭まで一続きの空間になりました。

経年劣化も楽しみですね。

S.019_リビングに黒板のある二世帯住宅　愛知県

https://www.e-robin.com/works/custom14945/

「キッチンはオーダーキッチンにしたい」というオーナー様が採用したのは木製オーダーキッチン。L字型で作業スペースが広いため、大人数の食事も効率的に準備をすることができます。

みんなでキッチンになっても手狭にならず和気あいあいと料理を楽しむことができますね。

白い天井と白い壁とのバランスが印象的な内観ですが、キッチン廻りの動線もしっかりとプランニングしてあります。これもオーダーキッチンのミリ単位でのスペース利用でストックスペースのサイズもオーダーできます。

 S.017_ヨーロッパテイストの2世帯住宅　愛知県

https://www.e-robin.com/works/

ひと際存在感を放つ木製のコの字型キッチンは空間に合わせたオーダーメイド。ダイニングテーブルと一体化した丸みをおびたキッチンカウンターには家族が集います。

LDKの中心には大きなRの垂れ壁、床はタイルを前面に敷き詰め、壁はコテの後をはっきりと活かしたヨーロッパテイスト。床暖房完備で寒さ対策も万全です。

その他にもモザイクタイルをあしらったオーダーメイドの洗面化粧台や、真鍮の水栓、タオルハンガーなど細部のディテールにこだわりヨーロッパテイストの空間を実現しました。サッシは見た目が美しい木製サッシを多用しています。

デザインの統一感にこだわった素敵な家ですね。

S.005_アンティークが似合うログハウス風の2世帯住宅　岐阜県高山市

https://www.e-robin.com/works/custom16782/ 

WEBのブログからロビンを知って資料請求をしてくださり、イベントにご来場いただいたのがロビンとの家づくりの始まり。もちろんキッチンはオーダーキッチンを採用されました

木製キッチンにタイル仕上げ。汚れにも強いコーティングをしています。

インテリアは飛騨の家具が似合うように、という思いでデザインしたアンティークが似合うログハウス風にしました。

　木製のサイディングが特徴的な外観で、外構にもこだわりました。パーキングのコンクリートには「Welcome」の文字がタイルで描かれています。ウッドデッキは無垢材ながら耐久性に優れたものを選んで造作しました。

アイランドキッチンはスペースを必要としますが、この上なく便利です。スペースに余裕があればぜひご検討してほしいですね

 S.002_自然素材にアイアンが引き立つ家　愛知県

https://www.e-robin.com/works/custom16661/

「自然素材にこだわった家づくりをしたい」そんな思いを受け止めてくれるビルダーを探していたというお施主様。ＷＥＢにて情報収集をしている時にロビンの事を知ってくださったそうです。ご希望は「ロビンのセンスにお任せ」と、ロビンを信頼してくださり家づくりがスタート。

　何度も打ち合わせを重ね、お施主様が本当に住みやすい家をカタチにしました。

もちろんキッチンはオーダーメイド。木製キッチンは床・コンロまわり・天板にふんだんにタイルを採用しました。

 色々な素材を使用していますが、それぞれのトーンや質感が引き立てあい心地よい雰囲気を創り出しています。家と家族が共に成長していける、そんなお家が完成しました。

 S.001_きっかけはセルロースファイバー、暖かな南欧風の家　愛知県

https://www.e-robin.com/works/custom16649

「こだわった家創りをしたい」と細部まで楽しんでプランニングをしたオーナー様。

木製のオーダーキッチンはステンレスシンク、コーラー社水栓など細部にこだわって製作しました。

自然素材を使った南プロヴァンス風のデザインで雑貨と小物が映える家が完成しました。

断熱材にはもちろんセルロースファイバーを使用、サッシは見た目も美しい木製サッシを使っています。

オーダーキッチンのデメリット

もちろんオーダーキッチンにもデメリットがあります。

細かいところまで決めることや考えることが多く、なかなか面倒な作業が多い

収納のノブや框のサイズや質感。水栓や食洗機（ミーレなども人気）、引き出し金具と手持ち収納のサイズ調査。どこに何を入れて、頻繁に使うものとそうでないものの仕分けなど、一般メーカーならある程度、規格があるところが自由なだけに決めることが多いのはデメリットですね

「それが楽しいんじゃないですか」という方もおられますが。（オーダーキッチン、オーダー背面収納をぜひ）

価格が割高になる

規格品で工場製作をしている一般メーカーのキッチンよりは割高になります。

しかしせっかくの家創り。

「予算を抑えてオーダーキッチンはできませんか？」という方もおられます。

ロビンはそのような方にもしっかりとヒアリングをし、低価格でのオーダーキッチンも実現しています。無駄なものがないパターンとなりますが、製作は可能です。

木製キッチンなど素材によっては劣化が早い

素材によっては劣化の進行が早いケースがあります。例えばメラミン仕上げの一般メーカーより無垢の木製仕上げだと普段、使う頻度の多いキッチン周りでは金具や立て付けなど劣化を感じることがあります。後悔があるとするとこの劣化の点かもしれませんね。

「それも味ですよ」と言われる方もおられます。一生懸命に作った職人も喜ぶと思います。

設計が決まったからの納期が長い

どうしても手作業の工程のため、製作期間が必要です。最短で１.５ヶ月としていますがこれは職人に空きがあった場合で、予定が詰まっているとそれ以上かかります。

しかしこれから何年も付き合うキッチンです。長い目で見て頂けると幸いです。

まとめ

デザインやレイアウトをイメージ通りに作れるオーダーキッチンはマイホームを考える多くの人の憧れです。

しかし、どんなデザインや機能があるかなど興味があっても写真や画像だけではなかなかイメージがわきにくい部分も多いではないでしょうか。

そこで、おすすめの方法を２つ。

実際にビルダーや設計事務所に施工したオーナー様のキッチンを見学させてもらう。ふわっと行って依頼しにくいですが、ここだと決めた設計会社やビルダーで実績があるなら全く問題ありません。実際、ロビンでも過去にオーナー宅へ訪問し見学させてもらってます。

使い勝手や満足度、こうしたらよかった点など聞けるのも嬉しいですよね。

もう１つは一般キッチンメーカーに加え、高級キッチンのショールームに見学に行くことです。ディティールや質感、こだわりの金具など意外な発見があるものです。

（私も見学へ行って、参考にしました）

多くのオーダーキッチンが展示されているのでデザインのイメージが掴めます。

　カウンターの柄や質感、素材の光沢の違いなども実感していただけるでしょう。また、ミーレなどの海外製の機器も見学出来ますので、プランや仕様など非常に参考になります。

オーダーキッチンは敷居が高いと思われていますが、木製キッチンで工夫次第では予算内に収まることが多くあります。

贅沢かもしれませんがそれも注文住宅の醍醐味。ぜひ皆さんの計画してみてはいかがでしょうか。

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