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2026.10.19

(29)時代を映す〇〇離れ(2026.10.19)

コーヒー好きは7割超!世代で異なる楽しみ方や「デカフェ」の定着度は

 ぐるなびPRO(10月2日)の記事によると、コーヒーが好きな人は全体の73%だった。年代が上がるほど高く、20代は58%、60代は88%で、30ポイントの差がある。調査はぐるなび会員1,259人(20〜60代)へのネット調査である。55歳の私も日常的に飲んでいる。

 また、外出時に1杯に出せる金額にも男女差があった。全体で最も多かったのは「500円まで」だが、男性は「300円まで」、女性は「700円まで」の回答が全体より多かったという。20代では好き・嫌いが分かれる傾向があるそうだ。ただし、これは一時点の年代別比較なので、若い人が時代とともにコーヒーから離れていると言えるかどうかは、この調査だけでは分からない。へえ、そんなもんかなと思った次第。

 この記事を見て、男女間の予算感はともかく、「〇〇離れ」が気になって、色々と調べてみた。

「海外旅行・パスポート離れ」

 外務省の旅券統計(有効旅券数)をもとに総人口から概算すると、2025年末の保有率は約18%(外務省データからの算出で17.8%、JATAの試算では18.4%)で、国民の5〜6人に1人にとどまる。前年末(16.8%)より約1ポイント上昇したものの、低水準が続いている。2025年に発行されたパスポートの約45%は30歳未満で、年代別では20代が最多(22.6%)、男女別では女性が過半を占める。近場のアジア旅行が人気だと聞いたことがある。一方、保有率が低い主因は、40〜60代にあるのではないかと推測できる。コロナ禍で切れたあと更新せず、海外に行く予定もないということなのだろうか。

 ちなみに各国の保有率は、日本旅行業協会(JATA)によると米国約50%、韓国約40%、台湾約60%(2023年時点)。日本の17〜18%は異常に低い。海外に興味がない、という表現も間違いではないと感じる。発行の中心は若い世代だが、保有率そのものは2013年の約24%から低下傾向が続いている(日本経済新聞)。円安や物価高の影響も大きいが、諸外国と比べて圧倒的に低いことを考えると、日本人の海外への関心の低下も無視できないのではないか。

「タバコ離れ」

 厚生労働省の令和6年国民健康・栄養調査によると、日本の喫煙率は成人男性24.5%、成人女性6.5%、全体14.8%で、この12年で最も低い水準(令和4年と並ぶ)まで下がった。JTの調査では、昭和41年の成人男性の喫煙率は83.7%で、これが調査開始後のピークだった。そこから比べると、かなり減っている。

 しかし私の周り(私はタバコの煙が嫌いで公言しているせいか)では、喫煙者がもっと少ない印象である。最近は喫煙できるレストランも減ったし、加熱式たばこも増えてきたので、私が気づかないだけかもしれない。

 年代別に見ると、男性は40〜50代で3割を超える(令和6年)。一方、20代男性は約2割(令和5年で20.6%)で、平成元年の6割超から大きく下がっている。そもそも吸ったことがない人も多いだろうから、「タバコ離れ」という表現が正しいかは分からない。ただ、昔は吸っていたがやめた、という人は大勢いるが、昔は吸っていなかったのに最近になって吸い始めたという人はあまり聞いたことがない。やはり国民のタバコ離れは進んでいるのだろう。

「お酒離れ」

 厚労省の「国民健康・栄養調査」は、「週3日以上、1日1合(清酒換算)以上」飲む人を「飲酒習慣者」と定義して統計を取っている。そのデータによると、20代男性の飲酒習慣率は、平成2年の31.4%から令和5年の7.3%へと、30年余りで4分の1ほどに減った。これは同じ令和5年の50代男性(39.0%)と比べると、はるかに少ない。

国内の酒類の課税数量も、ピークの平成11年度(1,017万kl)から令和4年度(816万kl)へと、約2割減っている(国税庁)。長期的な減少トレンドにあることは間違いない。

「マイカー離れ」

 こちらはなかなか衝撃的である。世帯主が29歳以下の世帯の乗用車普及率は、内閣府の消費動向調査(2024年公開版)で51.3%と、約半数にとどまる。2018年の56.6%から約5ポイント下がり、2011年をピークに下げ基調が続いている。若い世帯は単身世帯が多いことも影響していて、全世代の二人以上世帯では約8割が車を持っている。国全体で見ても、自家用乗用車の保有台数は約6,180万台(令和7年3月末)と微増している。「車離れ」は、若年・単身世帯で目立つ現象と言えそうだ。

とはいえ、運転免許の保有率は、車の保有率ほど大きくは下がっていない(国土交通白書・平成24年度)。「持たない」ことが増えているのであって、「運転しない」わけではなさそうだ。車はステータスや自由の象徴ではなく、費用対効果で考える時代になったのだろうか。

カーシェアリングの会員数は、2019年3月の約163万人から2025年3月の約560万人へと急増している(交通エコロジー・モビリティ財団)。利用は若い世代にも広がっていると聞く。都市部で暮らす人にとっては、それが合理的な選択だと思う。一方、国内の新車販売は、2025年は前年比3.3%増の約456万台だったが、比較可能な1993年以降で下から5番目の水準にとどまり、自動車産業の国内市場は厳しい戦いが続いているようだ。

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