
元々のリビングは8帖で手狭な印象の空間でした。また建具でリビングと仕切られていたダイニングキッチンは日中も薄暗く、壁付けキッチンは家族に背を向けて料理をしなくてはならず使い勝手が悪かったそうです。あまり収納スペースもなかったため物があふれてしまいがちでした。
元々のリビングに面した敷地西側の土地に余裕があったため、2階建てを増築する計画をしました。1階部分はリビングを増築したことで広さに余裕が生まれ、ダイニングとキッチンをそれぞれ設けることができました。劣化が進んでいた水回りはすべて一新しています。2階は増築したことで、もう1部屋居室を確保する事ができるようになり家族それぞれが個室を持てるようになりました。
お施主様からは「明るい空間でゆとりのある生活をしたい」というご希望がありました。敷地の西側に余裕があったため増築するプランをご提案しました。なるべく既存の建物の構造を壊さず、建物の強度を落とさないように設計しています。事前に地盤調査を行ったところ、自沈層が分布していることが判明したため地盤改良工事を行ってから増築工事に入りました。
増築部をリビングにあてることでキッチン・ダイニングに余裕が生まれ、約1.5倍の広さのLDKをつくる事ができました。キッチンはご家族念願の対面式を採用、LDKから見え過ぎずちょうどよい距離感となりました。また、住宅性能を上げるために劣化していた設備機器はすべて入替えて外壁・床の断熱材は施工しなおし、窓は全て断熱サッシへ交換しました。