
リフォームをするにあたってお施主様からは「建物北側にある水廻りの湿気やカビを解消したい」「夫婦2人になるため、部屋数を少なくして広いLDKにしたい」といったご要望がありました。
カビの原因となる結露を解消するため床・壁の断熱材入替えを行ない、サッシはアルミ樹脂製(Low-E複層ガラス)へ変更して断熱性を向上させました。玄関ドアも断熱枠と高断熱複層ガラスの組み合わせで高性能のジエスタ2(LIXIL)を使っています。
LDKのある1階はキッチン・ダイニング・居間(和室)と3部屋に区切られていましたが、構造上必要な柱や壁を残して一部屋の広いLDKをつくっています。一体感のあるLDKとなったことで「キッチンが寒い」というお悩みも解消できました。
キッチンのカウンター前にはお施主様ご希望の小上がりを設けました。リビングの窓は掃出しタイプの大きいサイズに変更し、採光を確保するとともに小上がりで寛ぐときの開放感をプラス。お施主様からは「以前は家に帰ったときに”寒い”と感じていたのが無くなったし、ネコももすぐ慣れて快適に暮らしています」とお声を頂きました。
広いLDKをご希望でしたので構造上必要な柱や壁を残し、開放感があってゆったりとできる空間づくりを心がけました。窓については、断熱性能に加え配置やサイズを再検討しました。今までは北側の窓が大きく寒さを感じ、逆に南側の窓は腰窓が多くて光が入りずらい状態でした。南側リビングの窓は大きな掃出し窓に変更し、空間が広く感じられるようにプランしました。
廊下をなくしてLDKを広くしたことで居住スペースと水廻りの距離が近づき、家事動線がラクに。浴室と脱衣室も以前よりスペースをとり、ゆったりと暮らして頂けるようにしています。LDKの木製の縦格子はトイレ入口へのちょっとした目隠しのために設置しました。
クロスや造作については主に奥様と打合せを重ねてプランをつくっていきました。空間のイメージを伺い、それに合うクロスをピックアップし選定して頂きました。ニッチなどの造作棚もつくり、アクセントクロスと合わせて可愛さのあるLDKに仕上げました。棚板は現場で合わせながら加工しています。
「リフォーム後は雑貨を飾るのが楽しくなりました」と奥様。また、「子どもが帰って来たときは、畳スペースでくつろいだり、キッチンカウンターで食事をしたりしています。部屋を広くしたかったので、ゆったり過ごせるようになりました」とリフォーム後の暮らしを楽しんでいらっしゃるそうです。