2025年6月　梅雨と備蓄米　バランスと葛藤。

青葉若葉の季節となりました。すでに沖縄や九州南部では梅雨入りし、東海地方でも「そろそろ梅雨入りか」という声が聞かれるようになりました。現場で働く私たちにとっては、まさに「頭の痛い季節」ですが、段取りと準備を万全にして乗り越えていきたいところです。

さて、６月で今年も折り返し地点。年々、1年が過ぎるスピードが加速しているように感じる今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。Robinの蜘手です。

梅雨といえば私は趣味でゴルフをしていますが、雨予報の場合は基本的にキャンセルをします。ゴルフで風邪をひいた、というのは避けたいですし、無理にプレーする必要もありません。趣味ですから。

今回は、そのゴルフの話から。

ゴルフは、やればやるほど本当に難しいスポーツだと感じます。私が本格的に始めたのは３６歳からですが、年々、その奥深さに驚かされ続けています。最近ではYouTubeでさまざまなレッスン動画が見られるようになり、情報に困ることはありません。しかし一方で、情報が多すぎることで新たな悩みが生まれることもあります。

ある方が「ゴルフは、練習と結果が一致しないスポーツだ」と言っていました。その言葉に深く納得しました。どれだけ練習しても思うようなスコアが出ない一方で、むしろ練習しないほうが良い結果が出る日もある。けれども「努力は結果を裏切らない」と信じているからこそ、ゴルフは面白く、飽きることがないのだと思います。初心者には初心者の壁があり、上級者には上級者なりの悩みがある。まるで人生のようなスポーツだと感じています。

閑話休題。

最近、「備蓄米」をめぐるニュースが連日報道されています。野村元農水大臣が「私は米を買ったことがない」と発言し、批判を浴びて即座に更迭されました。実際、田舎に住んでいれば、実家や親戚からお米をもらうことも多く、「米を買わない」生活を送っている人は少なくないのではないでしょうか。私自身も、米を買った記憶があるかといえば、思い出せないほど昔の話です。正直、米の価格も詳しくはわかりません。

とはいえ、国の大臣という立場にある人が、あのような文脈でその発言をすることには、やはり違和感を覚えます。国民を代表する立場である以上、発言の仕方やそれがどう受け取られるかについて、もっと配慮が必要だったのではないかと感じました。

一方、小泉進次郎氏の対応には、良くも悪くもインパクトがありました。父である小泉純一郎元首相の郵政改革を思い起こさせるような、制度や空気を一変させる力を感じました。備蓄米の価格が一気に２,０００円台まで下がり、多くの国民が「変わった」と実感したのは事実です。たとえ手続き上のルールを逸脱していたとしても、結果を出したという点では評価に値する部分もあると私は思います。

裏を返せば、野村氏や石破氏の存在感の薄さ、動かなさが際立ったとも言えるでしょう。変化の時代には、「正しさ」だけでなく、「行動力」や「結果を出すこと」が求められているのだと感じます。会社経営においても、同じことが言えると思います。行動と結果が常に一致するとは限りません。しかし、「努力は必ず結果につながる」と信じて、日々の仕事に向き合っていきたいものです。

もちろん、「結果さえ出せばどんな行動も許される」というわけではありません。ただ、経営とはお客様や社会に向き合いながらも、常に競争の中にあるもの。常識や手続きを当たり前のものと決めつけず、時には若い世代の新しいアイデアや行動、企画を受け入れられる経営者でありたいと考えています。私自身、そう遠くないうちに「老害」と言われる年齢・思考になっていくのだと自覚しているからこそ。

繰り返しになりますが、「正直者がバカを見る」ような社会にはしたくありません。地道な努力や誠実な姿勢が、きちんと報われる社会であってほしい。そう願っています。

ゴルフと同じように、結果が出るかどうかにかかわらず、真摯に取り組む姿勢こそが信頼や実力を築くものだと思います。行動と結果のバランス。その難しさ、葛藤。私たちは日々試されているのかもしれません。

2025年5月　連休と菖蒲湯　資質と能力