
ロビンからは「素材や建物が持つ雰囲気を活かした空間づくり」をご提案させていただきました。
築90年の既存建物は趣のある立派な造りでしたので、既存で残せるものはできるだけ残して元の空間に馴染むような素材選びをし、リフォームを進めていきました。そうして完成した空間は老舗旅館のような趣のある上質な空間に。カビやシミのような汚れが気になっていた天井は、上質な杉材で仕上げられていたため既存をクリーニングをしてそのまま活かしました。
倉庫として使われていた空間は、床・壁・天井を施工し多目的に使える部屋として生まれ変わりました。2階の壁の仕上げ材には珪藻土、漆喰を使い分けています。壁の棚はお手持ちの蔵書がぴったり納められるよう高さを変えて作りつけられています。薪ストーブのある玄関の真上に位置し、ストーブ使用時には煙突からの輻射熱でほんのりと暖かくなります。
階段の急こう配を解消するために段数を増やす、床下断熱の施工、広い縁側のサッシを高性能の物に取り換える、など快適に暮らせるように住宅性能や機能性も向上させました。
大変広いスペースのリフォームをお任せいただきました。「持て余している空間をどうにかしたい」というお悩みがありましたが、築90年という事もあり断熱面での不満や急勾配の階段など機能や性能面でのお悩みもありました。一つ一つ解消できるように設計スタッフ、現場管理スタッフと都度検討しながら丁寧にリフォームを進めていきました。
長期に渡る現場でしたがお引き渡し時には大変喜んで頂けこちらも嬉しかったです。これからも家を住み継ぐお手伝いが出来たらと思っています。