
最初は増築を希望されていましたが、予算や建物環境の事を考慮し「増築ではなく既存面積の中でリフォームをしませんか」と設計士がプランをご提案。お施主様宅は東・西・北側の3方に建物が隣接しており採光が取りづらい環境にありました。
まずはあまり採光の取れない北東にあったLDKを見晴らしの良い南側に変更し、たっぷりと自然光が入り家族がのびのびと過ごせる空間をつくりました。LDKの窓にはすべて内窓を施工して断熱性能をアップしています。
「狭く使い勝手が悪い」「設備が古い」といったお悩みのあった水廻りは、元々の間取りから配置は変えずにスペースを広げました。お風呂は一坪にサイズアップ、以前はほとんどなかった脱衣スペースも広々と確保でき、脱衣にも洗濯物を干せるようになっています。
お施主様から「あのパースが忘れられない」とご連絡を頂いた時は本当に嬉しかったです。お施主様の家族構成の計画が変わり、イメージパースを提出した時点から予算減額がありましたが、お施主様のご要望を叶えることができるように各箇所でコストダウンの工夫をしました。既存サッシの位置を変えない、建具はできるだけ再利用、断熱施工箇所の見直しなど・・・
LDKを北東から南側に移動し明るくて気持ちの良い空間をつくったのもポイントですが、風呂・洗面脱衣・トイレといった水廻りも使い勝手が向上するように工夫をしました。配管の関係で20cm以上あった脱衣と風呂の段差を解消、2面に開口があり風が通る脱衣には洗濯物を干せる広さが確保してあります。以前は洗面を通らないと行けなかったトイレは、廊下から出入りできるようにプランし来客にもストレスなく使ってもらえるようになりました。