
まずは同居される子世帯・親世帯のライフスタイルとご希望ををヒアリングさせていただきどのような二世帯住宅をプランしていくかを決定していきました。今回は世帯ごとにそれぞれに必要な個室・寝室を設け、水回りなどの住宅設備や玄関を共用する「完全同居形」間取りの二世帯住宅としプランをつくっていきました。それぞれの世帯の部屋は1階に親世帯、2階を子世帯のスペースとしています。
台所と居間を区切っていた壁を取り払って空間を一つにし家族が集まるLDKに。広さ自体は変わっていませんが、ひとつの空間になったこと、内装に明るい色味を使用したことで格段に開放感が出ました。キッチンもホワイトをチョイスし空間に統一感を持たせています。全体的な内装はお施主様好みのシンプルデザインでご提案させていただきました。
リフォームコンセプトは「使われていない部屋を活かし、ゆとりある空間をつくること」、1階に和室が4部屋ありましたので仏間・客間は残して2部屋を親世帯のスペースとしました。雑貨集めが趣味とのことでしたので取材にはディスプレイできる造作の棚を、寝室の照明には飾り棚付きのものをご提案し、より暮らしの中で趣味が楽しめるような空間をつくりました。書斎にはフルオープンサッシを採用し外のつながりが感じられるようになっています。また、1階2階のそれぞれ適所に収納スペースを設け、いつも空間をすっきりと保てるように計画しました。
床や壁には解体時に断熱材の入替を行い、主だった部屋のサッシはLow-e複層ガラスで断熱性能が高いものに入替て住宅性能をアップ。お施主様からは「あたたかさが変わったのを体感しています。高山の冬の寒さがやわらいだのを感じました。リフォームでこんなに居心地がよく変わるのかとびっくりしています」とお声をいただきました。