2026年8月 熊本地震と40℃ 物価高騰と価格
7月28日、真夏の熊本でM7.1、最大震度7の大きな地震がありました。被害は大きく、イオンモール熊本店での大規模爆発や日本製紙八代工場での煙突損壊なども発生しました。住宅被害は約3,649棟(うち全壊181棟)、死者38名、負傷者105人、避難をされている方は218ヶ所に9,068人(8月2日時点)と報道されています。 被災された皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧を願ってやみません。
今年は一段と暑い日が続いていますね。先日はいよいよ天気予報で「40℃」という数字を見ました。私も岐阜におりましたがとにかく暑い。このような猛暑の中でも現場作業をしてくれている職人さん、そしてお客様のために駆け回っている社員には、心から感謝の念を感じるばかりです。Robinの蜘手です。
さて、そんな夏を乗り切るスタミナ源といえば「ウナギ」が定番ですね。今年はウナギが豊漁でスーパーでは前年より安い価格で販売されているとニュースで見ました。私が持っていたウナギのイメージといえば、数年前に流通量が減って以来「高級品」というものでした。しかし、今年は通常の120〜130%ほどの流通量があるとのこと。回転寿司やファミリーレストランでもウナギフェアを開催しているのを目にしました。
「ウナギが安くなったのは嬉しいな」と思いつつ、「そういえば数年前に仕入れが高くなった際に値上げをしたウナギ屋さんは、仕入れ値が下がったからといって提供価格を下げるのかな?」ともふと考えました。 仕入れが上がったから値段を上げる、それは理解できます。では仕入れが下がったら価格は下げるのかな?
「物価高騰につき価格を改定します」という案内を当たり前のように目にしますが、物価が下がった時に価格を還元(改定)する企業はどれほどあるのだろうか、といつも考えてしまいます。(その点、航空会社の燃油サーチャージなどは非常にわかりやすい仕組みですね)
そんなことを考えていたら、以前、私が現場管理をやっていた頃、ある職人さんと作業にかかる費用について打ち合わせをしたことを思い出しました。
「この現場は1日当たりの作業で計算をしてほしい」
「わかりました。何日かかるでしょうか?」
「7日間はみておいてほしい」
「8日かかっても7日分でいいですか?」
「いや、それじゃ赤字だから8日かかったら8日分ほしい。やってみないとわからないからね」
「そうですか。手間請けだから仕方ないですね。じゃあ、8日かかったら1日分を加えるとして、もし6日で終わったら6日分でいいですか?」
「いや、それは俺の技術料だから7日分はもらうよ」
つまり、「予定を超えて増えた分の作業代(日当)は請求するが、早く終わってもその分の利益は自分のものにする」という主張だったのです。 (コイツ、マジか)と若い私は思った記憶があります。依頼したかどうかは失念。
建築業界の価格決定方法にはいくつかありますが、こういった手間請け(日払い)管理は意外に難しく、原価が圧縮されにくい本質がここにあります。頑張って5日で終わらせればお客様にも喜んでいただけますが、それでは職人さんの利益にならない。7日間、あるいはそれ以上かけたほうが職人の利益になってしまうのです。私が現場管理をしていた時も、この方法では現場品質は上がらない(むしろマイナスになる)と考え、そのような発注をすることはなかったと記憶しています。
…とまあ、少し天邪鬼な考え方をしてみても物価高であることに変わりはなく、しばらく落ち着く気配はなさそうですね。金利の上昇も、経営者としては頭の痛い問題です。さて、8月はお盆ですね。私は今年1月に父が他界したため、今年は初盆を迎えます。良い機会ですので清らかな気持ちで、父との思い出とじっくり向き合ってみようと思います。まだまだ暑い日が続きます。皆様もどうぞご自愛くださいませ。
最高経営責任者 蜘手 健介
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