2025年7月 短い梅雨と暑い夏 イワシの頭も信心から
あっという間に梅雨が終わり(あったのかどうか微妙なくらいに)、一気に夏の盛りになりました。今年6月1日から職場での熱中症対策が義務化され、弊社でも熱中症警戒アラート、現場での注意喚起掲示、対策用品の購入・支給などを実施しています。近年、本当に暑い日が続くようになりました。現場作業も大変な日が続きますが、こういう時こそ元気と声を出してスタッフ・職人共々、乗り切りたいと思う今日この頃です。皆様、いかがお過ごしでしょうか。Robinの蜘手です。
さて今年に入ってからSNSを中心に「7月5日に日本に大地震が来る」という噂が話題になっていました(元ネタや発信者についてはここでは割愛します)。
トカラ列島では群発地震が確認されているものの、本州を含めた広域での大地震は結果的に発生しませんでした。つまり杞憂に終わったわけですが、外国人観光客の中にはこの噂を信じて渡航を控えた人も多く、航空便のキャンセルや減便など、実害も出たといいます。終わってみれば滑稽な話ではありますがイワシの頭も信心から。信じたいものを信じるのが人間なので、オカルトと言い切るのも難しいのかもしれませんね。
7月5日の予言は外れましたが私が子どもの頃は、オカルトなのか真実なのか分からないものが世の中にたくさんありました。たとえば、ノストラダムスの大予言もそのひとつ。「1999年7の月に、恐怖の大王が天から降ってくるだろう」という世界中を巻き込んで話題になったこの予言。結局その時期に何かが起きたわけでもなく、ノストラダムスの名前はいつしか人々の記憶から消えていきました。
ところで、日本が高度成長期にあった1980年代から90年代。テレビが娯楽の王様だったその時代には、心霊やオカルト、不思議現象を扱う番組が数多く存在しました。宜保愛子さんが心霊スポットを訪れたり、外国人の透視能力者が行方不明者を探したり。真面目なのかふざけているのか分からない、あの時代特有の熱量がテレビにはありました。
私が特に好きだったのは、「水曜スペシャル」で放送されていた「川口浩探検隊シリーズ」です。恐怖を煽る音楽、絶叫とパニック、そして予想外の展開。「恐怖! ブラジル魔境に人喰いピラニア大軍団を追え! 逆襲死闘」など、赤い切り裂き文字で飾られたタイトル。豚が川に入れられ、ピラニア軍団があっという間にその肉を食いちぎるシーンを見て「ピラニアに喰われて死ぬのは絶対イヤだ」と子ども心に本気で震えました。そして後日、学校帰りに立ち寄った観賞魚店で「ピラニアいますか?見たいです」と真顔で尋ねたことも。のちに嘉門達夫が「ゆけ!ゆけ!川口浩」という歌でヤラセ疑惑をネタにし話題になりましたが、面白い時代でした。
閑話休題。
地震関連といえば、最近東京新聞が報じたスクープをご存知でしょうか。
地震学者であり、元・地震調査研究推進本部長を務めた東大名誉教授・島崎邦彦氏らが提唱した「南海トラフ巨大地震の30年以内の発生確率」に、重大な計算ミスの可能性があるという記事です。
この「2030年までに80%の確率で起こる」という予測モデルは、2011年の東日本大震災をきっかけに2013年に提唱され、政府も正式に採用されており、それ以降、耐震関連の法改正や補助金の根拠として広く用いられてきました。その予算を年次で積み上げると、50兆円はゆうに超えるのではないかとさえ思います。
今になりその根拠が誤っていた可能性があるというのだから、驚きを禁じ得ません。結局「起きるかもしれないし、起きないかもしれない」という程度の話であり「科学的根拠」としてはあまりにも曖昧だったということになるのでしょうか。「発生確率が過剰だったとしても、備えがある分にはよかったのでは」とする意見もあります。しかし国家の方針が「当てずっぽう」に基づいていた可能性があるという事は、きちんと再検証すべきだと思います。
ところで、7月20日は参議院選挙ですね。注目すべきは「自民党が過半数を取れるかどうか」ではなく、「どのような惨敗の仕方をするか」と思われます。そうなればまた政局に突入。この国内外に課題が山積するタイミングで、またかヤレヤレ、といったところ。どうなることやら。何はともあれ、私は仕事を頑張ります。

最高経営責任者 蜘手 健介
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