2024年5月　大型連休と正解のない働き方

若葉の季節になりました。今年のゴールデンウィークは最長１０連休だったそうですね。

「子供の学校が休みなのでそれに合わせて出かけます」という方もおられれば「休みなんか関係ないよ」という方もおられるかと思います。私は長期連休に毎回体調を崩すので、今年は注意していたのですが、しっかりと体調を崩してしまいました。長期連休が苦手なRobin蜘手です。皆様、いかがお過ごしでしたでしょうか。

今年は他にお盆休み最長９連休、９月に秋休み最長１０連休と、土日を含めた３連休は１０回あります。私の体調はさておき、休みばかりで日本は大丈夫かいな？と思うのは私だけでしょうか。

とはいうものの時代の流れに抗うことはできず、何がベターなのかを探りながらの経営になっているのは事実。昨今の働き方改革で「うちの会社は休み少ないかな」と心配もしますが大型連休を取得しているのはどのような業界か調べてみました。

　東京商工リサーチの昨年４月２４日発表のデータによれば
・２０２３年のGWは９連休で５月１日と２日は平日。アンケートで最も多いのは５連休で６０％。
・それに続くのは４連休以下の１９．２％。規模別では大企業が１３．６％、中小企業が２０．０％で中小企業は４連休以下が多い。
・一方９連休は１１．９％。大企業が１７．８％、中小企業が１１．０％と大企業がポイントで上回っている。

まとめとして、業種別で４連休以下が多いのは「農・林・漁・鉱業」４３．７％と「小売業」の４０．１％。一方９連休は「製造業」の１９％。「飲食店」や「娯楽業」など一般消費者が対象の業種ほど大型連休は「書き入れ時」で連休取得が難しく、一方で製造ラインを止めてしまう製造業は大型連休を取りやすいとしています。

これは昨年のデータですが、今年も同じ傾向でしょうね。中小企業はまだ大型連休を満喫できているとは言えないようです。弊社では営業スタッフの面接時に「連休は短いし、土日が仕事でも大丈夫ですか？」と確認し、了解を得られた人だけ入社できるようになっています。結婚、出産、子育て、介護など長く働くうちに環境が変われば、社内で調整をしながら勤務してもらっていますが基本的にはそのスタンスです。これが正解というものはありません。繰り返しになりますが何がベターなのかを探りながら経営の舵取りをしているのが現状です。

しかし最近は日曜日休みのリフォーム会社や工務店も増えてきました。勤労者、サラリーマン世帯を営業対象としていなければ確かに大きな問題はないかもしれないですが、弊社にはまだその余裕はありません。世間の休みは私たちの営業日です。その分、平日や閑散期に休みを取得し、混雑なく安価に出掛けられるとポジティブに捉えています。

さて、弊社の新しい取り組みとして４月にロビン各務原店の横に外壁・屋根・給湯器・エコキュートの専門店である「やねかべQ太郎　各務原店」をオープンしました。時間の都合上、事前告知もできなかったのですが当日のイベントには多くの方がご来店くださいました。誠にありがとうございました。

しかし「ロビンが外壁塗装をやっているとは知らなかった」「エコキュートも意外に安いんだね」というお声もありました。ロビン側では、発信力を高め色々な情報を提供しているつもりでも、皆様に届いていないものがたくさんあるのだと実感した２日間でした。

今後の日本全体の先行きを考えると、新築や全面改装リフォームは減少し住宅の維持、性能向上、設備取り替え、メンテナンスという需要が増えていくと考えています。実際、ここ数年のメンテナンス依頼は増加傾向にあります。現在、ロビンメンテナンス社で有料制メンテナンスのロビンファミリークラブ（RFC）を運営していますが、保証内の無料メンテナンス、それから保証外の有償メンテナンスの区分や整理も必要に迫られていると感じます。さまざまなコストが上がっているのは周知の事実。私たちが皆様のニーズにお応えしつつ持続可能な社会と企業であり続けるためにできることを探り、大いに悩みたいと思う今日この頃です。

株式会社ロビン　最高経営責任者　蜘手健介

2024年4月　桜と春の高山祭　お金と労働時間