(6)1日5分と塵と糸(2025.6.9)
ダンドリワークの加賀爪社長がトレーニングを日課にしているとは知っていたが「1年間で365万歩を歩きました」と言い、それを5年近く続けていると聞いたから驚いた。1年間365万歩とは1日1万歩。雨の日や体調が悪い時には、辻褄を合わせるように翌日2万歩を歩くなどしているらしい。すごいもんだ、と思った。私なぞ毎日、腹筋をしようと思っても綺麗に3日でやめてしまい、「あ、やってない」と気づくのにさらに3日ほどかかるのだが。
さて「1日5分」という言葉がある。読書でも、瞑想でも、運動でも、あらゆる習慣術の本にこの魔法の言葉がある。たった5分。誰でもできる。始めない理由がない、と。
だが、私はそれを聞くたびに思う。「簡単に1日5分ができるなら、世界は平和になる」と。
それができるのなら人々は対話を重ね、環境は守られ、戦争も起きない。技術の問題ではない。意志の問題でもない。それは、人間という生き物の構造的な限界に挑む行為だ。今日の自分が明日の自分に約束を果たすこと——これほど普遍的で、これほど失敗し続けていることが、他にあるだろうか。
人生の勝者とは安っぽいキャッチコピーだが、1日5分を続けられる人はその権利を手にしていると思う。
さて、先日、ある勉強会の場で新人会員の方に「Jackグループはいつからどうやって始まったのですか?」と聞かれた。
Jackグループはリフォーム経営者が情報交換や意見交換をする場としてネット上に掲示板を設置したことから始まった。その掲示板の名前をJack掲示板と名付けた。2003年だったと思う。正式な記録はない。
「Jack」は、Jackと豆の木の物語の、木のように天高く伸びていけ、というのが語源である。そこから紹介などで1人増え、2人増えと参加者が増えていった。名古屋や東京、大阪でリアルに集まって意見交換や勉強会を重ねた。夜は遅くまで経営談義をした。時には血気高まる時もあった。若さ、情熱、嫉妬、夢、そしてロマン。刺激的な時間だった。
そして法人組織化。一般社団法人Jackグループの設立が2013年12月9日である。
理念は「共に集い、共に学び、共に成長する」にした。これはグループとして迷わぬ理念である。
しかしもっと大切なことは「1社1社は弱小でも集まれば大きな力になる」ことであった。
2003年当時、32歳だった。振り返ると正直、無謀だった。そして無知だった。だからこそ面白かったし、今も刺激的だ。質問に答えながらそんなことを考えていた。
その少し後、高野山で以下の話を聞いた。
「糸を合わせて綱と成し、塵を集めて山と成す。弘法大師(空海)はこのように言葉を残しました。細い糸を何本でも合わせれば強い綱になり、塵も積もれば山となるという意味で何かとコツコツと続ける大切さ、そして最後まで諦めない尊さを説いています。」
私は「1日5分」ができない男である。しかしJackグループの活動、研修、勉強会など継続することがこれまでできている。
コニージャパンの赤石専務は常々、「蜘手さんの続ける力はすごい」と言ってくれているが、私は自分自身をそう感じたことはない。続けているのはもちろん費用を頂き、プロとして仕事として向き合っていることもある。しかしそのエネルギーを本業であるロビン社へ向けていたら、もっと拡大成長していたかもしれないと思うと、お金がその源泉ではないことは明らか。何か使命を帯びた思いが根底にあるのかもしれない。
このコラムも毎週1本、年間52本を書き続けてきた。執筆できない時もありまとめて入稿することもある。だから私自身は継続しているとは感じていないが、14年目に突入している。振り返れば長い月日だが、辻褄を合わせた継続も認められるならこれも継続力かもしれない。
「蜘手さん、その源泉は何ですか?」
読む人がいて、勉強会に参加する人がいてその人に興味があるから。その責任だとしか今は思いつかない。
最高経営責任者 蜘手 健介
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