(11)やれるもんならやってみろ(2026.6.15)
先 週、静岡でゴルフの予定だったのだが、台風の影響で中止になった。おかげで時間ができたこともあり、溜まっていた仕事に手をつけることができた。
今年の4月〜5月を振り返ると、ナフサ問題の影響で、知恵熱を発しながら冷や汗をかいた時期だった。米国とイランの動向は行きつ戻りつのようだが、最近は仕入れも平常化し、現場が止まる心配の峠は越えたように思う。ただ、これが今後またどうなるのかは誰にもわからない。順調な時に、粛々とすべきことに着手するだけである。
さて、このタイミングなのか、それともそもそも時流なのか、工務店やリフォーム会社の倒産情報が耳に入ってくるようになった。特に新築市場を取り巻く環境は厳しさを増しているようだ。
リクルート(SUUMOリサーチセンター)が発表した「『住宅購入・建築検討者』調査(2025年)」によると、新築と中古の二つを提示してどちらを希望するかを尋ねたところ、新築を希望する割合は63%で、過去7年間で最も低かった。一方、中古一戸建てや中古マンション、リフォームの検討率が上昇傾向にあることも明らかになったという。
※「住宅購入・建築検討者」調査(2025年)/(株)リクルート調べ https://suumo-research.com/work/resident-insights/resident-insights-1954/
新築価格や住宅ローン金利の上昇など、「今が一番安い」(今後はさらに上昇すると見られる)時期であることに違いはない。実際、住宅の購入・建築を検討している人のうち「買い時だと思っていた」割合は50%と、2020年以降で最も高い水準にある。しかも20代・30代のほうが、その割合は高いという。
買うなら今だ。ただし、わざわざ新築でなくとも中古で充分じゃないかと考える人が増えている。時流である。
それなら「いっちょ、住宅リフォーム市場に参入して売上を補完するか」と考える工務店、住宅会社は多いし、アドバイスを求められることもあるが、そんなに簡単なものじゃない。
新築事業とリフォーム事業は「似て非なるもの」の代表格。かつて新築事業にド真剣に取り組んだ弊社だから言い切れる。
私が住宅リフォーム業界で起業した時は、参入障壁が低い業界だと言われていた。チラシを入れれば集客には苦労しなかったし、採用も今ほど難しくなかった。Jackグループにも、新規参入や2代目経営者の社内起業として若い経営者が集まっていた。
しかし今は、チラシが鳴らない。集客はネットやSNSが中心になりつつあり、以前とは複雑さが増しているし、地味に時間も労力もかかる。
また、情報が多い時代だから社会性も求められる。企業経営の透明性、社会貢献、また顧客や地域に対して信頼の構築にきちんと取り組んでいるかどうか。それもすぐに判断されるし、口コミやレビューも重要である。事業に対しての真面目さ、社員に対しての誠実さ、顧客に対しての透明性。「簡単な補完事業」だと思ったら大間違いである。
おかげさまで弊社は、集団から組織へ脱皮することに成功した。それからこれまでの顧客との関係性にも真摯に取り組んできたこともあり、岐阜県でリフォームをするなら選択肢の1つに入るだろうと思う。だからといってこの先も安泰などとは考えていないし、むしろ心配だらけである。だから常に緊張感を保っていられるし、むしろそれが健全だとさえ思う。
起業をした時、私は大切にしているものは何かと聞かれたら「志、覚悟、時流」だと答えていた。今なら「理念、再現性、持続可能性」と答えるだろう。
28歳の頃の答えは、参入障壁の低い時代の答えだった。今の答えは、組織でなければ続かない時代の答えである。個人事業から組織に変わったのだと思う。理念を目指し、再現性と持続可能性のあることに集中し、社員そして顧客を信じる。この会社、組織が永く継続されることを願う。しかしそれはあくまで動的平衡の結果であり、目的ではないと信じている。
雨が降れば傘をさし、晴れれば傘をたたむ。松下幸之助の言葉である。この事業に裏技はない。
最高経営責任者 蜘手 健介
ロビンのリフォーム・リノベーション一覧
ロビンは、換気扇レンジフードの交換リフォームから、設計士がご提案するフルリノベーション、注文住宅まで幅広く対応しております。
それぞれのサービスの紹介、施工事例、お客様の声などをご覧ください。






































