(44)シェーカーと1500円と口コミ(2025.2.3)
ジムでトレーニングをしている時に、周りのガチ勢(大会とか出るような本物のマッチョマン)の方々は何かを飲みながらトレーニングをしていることに気がついた。トレーナーに
「皆さん、何を飲んでいるの?」と聞くと「B C A Aです」と答えてくれた。
B C A Aとは分岐鎖アミノ酸のことで運動時の疲労軽減や筋肉痛の緩和に効果があるという。そう聞くとミーハーな私は試したくなった。B C A Aのサプリはジムにあるというから早速購入。
「シェーカーはある?」と聞くと在庫を切らしているという。
(そういえば家にあるかもしれんな)と帰宅し探してみたら以前、何かのサプリを買った時に付属してきたシェーカーがあった。
次のトレーニングの時、購入したB C A Aと水を入れてシェイクしてみると、「あれれれ」という感じで蓋の部分から水が漏れてきた。それも大量に。
こりゃ使えん、さすがサービス品、ということでネットでシェーカーを探すことにした。
シェーカーなんてどれも同じもの、と思っていたがなんのなんの。驚くほどに種類が多く、金額の幅も大きい。比較サイトも多かった。
(こんなにあるの?シェーカーって。)
そして数も多いせいか、口コミも百花繚乱だった。
「安価だったが、漏れないし使いやすい」
「洗いにくいし、蓋が甘くて移動中に漏れた」
「デザインはいいが、容量が少ない」
悩むこと3時間、結局買ったのは安パイな1500円のシェーカー。
早速、次の日、届いた。しかしこれもまた接合部から漏れる始末。いい加減にしろ。
「まじか」 1500円はいいが、悩んだ3時間を返せと心の中で叫んだ次第。
結局、これなら大丈夫と少々、高いのを購入。かなり使い心地はいいのだが、ガチ勢(繰り返すが大会とか出るような本物のマッチョマン)の方々となんと色違い。おっさん、気合い入っているなという視線が恥ずかしかった、という話。(ちなみにブレンダーボトルです)
閑話休題。
Jackグループ賀詞交歓会の前日、アカデミー、LCR会員、マネージャーカレッジ経営者、関係者などを集めてJackアカデミープレミアを開催した。そこで話題になったのがGoogleマップやレビューの低い点数、悪評についてだ。
現在、多くの人は口コミを情報収集の参考にしている。
例えば私は温泉宿を選ぶ時、以前は評点など全く気にしていなかった。しかし宿泊したところの口コミを見てみると4点未満(3.9以下)の場合、確かにそうだったかもと同意することが多いのも確かだ。
逆に私の感覚では4.1と4.5の差はあまりない。現在の予約先を探す場合4以上あればOKとしていて、なんとなく4未満の旅館は避けてしまっている。
企業側からするとこの評点、口コミはすでにマーケティングになっているのは私も了解していて、特にサービス業では致命的になることもある。
ある会員企業では身に覚えのない口コミを削除してもらったが、次から次へと連鎖しているということが起きており、経営者は悪評を書き込んでいる人と有料請負で削除業務をしている人は同じではないかと考えていると言っていた。
一昔前、ネットでのウイルスなどが話題になった時、セキュリティソフトが多く出回ったが実はセキュリティ会社がウイルスをバラ撒いている(つまりマッチポンプ)のではと噂になったことがある。性善説からすればありえない所業だが、あり得ない話ではないなと感じる。
虚偽や悪ふざけ、身に覚えのないものなどはさておき、実際の業務、サービスを通しての低評価やネガティブな口コミは自社にあれば当然、気になる。消したい気持ちはわかるし本心はそうしたいと思う。しかしそこから生まれる改善点もある。むしろ自浄より組織運営をブラッシュアップさせているとさえ思う。
私たちは常に学びの姿勢を持つべきだ。身に覚えのないものや虚偽情報は対応を考えなくてはならないが、心ある人はそれも見抜いてくれるのではないかとも思う。取り込み詐欺の相手は疲れるしキリがない。コツコツとお客様と向き合って仕事をする方がよほど健全な精神を保てるのではないか。

最高経営責任者 蜘手 健介
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