(19)お盆休みにて(2025.8.18)
8月18日の本日から弊社は夏季休暇明けの仕事初日を迎えた。今年は昨年より長い連休としたが、社員が元気よく出社していると報告を受けた。連休明けは何かと不安を抱きがちだが、気がつけば今年も後半戦に突入している。休みボケを早く解消し、初日からエンジン全開で仕事に向き合ってほしいと願う。
私は例年のごとく、特に遠出することなく自宅にて休養。山積している原稿執筆など進める予定だったが休みに入った途端に体調を崩し、夏風邪にかかってしまった。寝込むまでもないが、元気が出もなく、思考も回らなくなる。「体は資本」とはよく言ったもので、それを実感した夏休みだった。
さて夏季休暇中に気づいたことや考えたこと。
TV をつけたら皆さんもご存知の「サザエさん」が放送されていた。磯野家のお父さんの波平さん、お母さんのフネさん、自宅ではいつも和装である。そういえば私の祖母の23回忌を10月にやるというが、祖母も和装の印象が残っている。実際はどうだったのだろうとふと思う。
ところで波平さんの年齢は?と調べてみたら、なんと54歳。驚いたことに私の同じ年齢だった。フネさんは公式サイトでは50ン歳となっているが、物語の設定上、52歳らしい。なんと私の2個下である。あの風貌でまさか私とタメ、年下とは驚きだった。調べてみるとサザエさんは1969年に放送を開始していることから、生まれが1915年、大正4年である。
今から約50年前の54歳は和装で気難しい波平さんのような父親が「普通」だったと思うと時代の移り変わりとはすごいものだなと思った次第。ちなみに公式サイトでの磯野波平さんの紹介文は以下の通り。
「年齢は54歳。威厳と貫禄たっぷりのお父さん。曲がったことが大嫌いで気難しいところもありますが、情に厚くお人良しの面もあります。趣味はたくさんあり、囲碁・盆栽・釣り・俳句・骨董品の収集などなど。しかしすべてが得意とは言い難く、下手の横好きも多いです。本人は認めていませんが、極度の方向音痴です。」
精神年齢、外見年齢は時代を表している。今から50年後の54歳はどんな外見と生き方をしているのだろうかと興味が沸いた。孔子は「四十にして惑わず、五十にして天命を知る」と残しているが、紀元前に生きた人の言葉。一体、今で言えば何歳がその意味に適合するのだろう。ちなみにサザエさんは24歳。タラちゃんはサザエさんが21歳の時に産んだ子供である。
閑話休題。
お盆の由来は「盂蘭盆(うらぼんえ)」という仏教にある。お釈迦さまの弟子の目連が亡くなった母親を救うために供養をしたという話が元になっており、この話からお盆はご先祖様の霊を供養し、感謝を伝える行事として定着をしている。お盆だということで墓参りへ行った。
人が死ぬと数えて七日目で故人が三途の川のほとりに到着する日とされている。自分が死んだことを認識し受け入れる日数ということになろうか。それから7日ごとに裁きを受け亡くなってから49日目に最終的な行き先が決まるとされている。その49日目までの期間は「中陰」または「中有」と呼び、魂はまだ次の生へ移転しておらず、現世と来世の間を彷徨っていると考えられており、遺族は故人が無事に極楽浄土へ旅立つよう追善供養を行う大切な期間となる。
自分が死んだことを受け入れられなかったり、死んだことを理解できなかったりして死亡した土地や建物から離れられない、執着している魂を「地縛霊」という。この場合、除霊、浄化、浄霊などをする必要があるが、現世ではかなりの数の地縛霊が存在しているとも。
仏教における「苦」とは単に痛みや辛さといった感情的な苦しみだけではなく、思い通りにならないこと全般的を指していて、四苦八苦、一切皆苦、三苦などさまざまな意味を持つ言葉がある。
生きては生きる苦しみを受け入れ、死して自らの死を受け入れなくてはならないとは、人間の一生とは諸行無常だと思う次第。

最高経営責任者 蜘手 健介
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