2025年8月 暑い夏とセルローズファイバー 顧客満足と仕事観
暑中お見舞い申し上げます。皆様いかがお過ごしでしょうか。Robinの蜘手です。
先日、トルコ南東部では観測史上最高気温の50.5°を記録したというニュースを目にしました。原因はアフリカ北部の熱波が原因とのことで乾燥、強風も影響し大規模な山火事が発生しているそうです。日本でも天気予報に「最高気温40°」が当たり前になる日が到来するのでしょうか。真夏のゴルフ、夏の甲子園が「命がけのプレー」になる時代も近いかもしれませんね。
さて、私のゴルフの師匠で安藤プロという方がいらっしゃいます。かれこれ15年以上のおつきあいになりますが、名古屋市北区でインドアゴルフ場を経営しておられ、お陰様でインドアゴルフ場とご自宅をRobinにて建築させていただきました。その安藤プロから先日こんな言葉をいただきました。
「1階で寝ているんだけど、昼間にエアコンを稼働させて寝る時はオフにしそのまま朝までぐっすり寝ている、と周りの人に話したら“この暑い時期にエアコンを切って寝られるの?”と驚かれたよ。断熱がすごくいいということだよね。すごい事だから、もっとセルローズファイバーを押し出して営業したら?」と言われました。いやいや、もうすでに前面に出して営業してます。思いっきり(笑)。
しかしこうした声を聞くのはとても嬉しく思います。家を新築・リフォームする時、業者は耳ざわりの良いことしか言いません(私たちも含めて)。それはビジネスとしてある程度仕方ないことなのですが、最近はGoogleレビューや口コミサイトなどでお客様の声がダイレクトに届く時代になりました。
それもあってか現在どの業界でも「顧客満足を高め、声を集めよう」と活動している企業が多くあります。では住宅会社の本質的な顧客満足とは何か?私は建築中やリフォーム中、つまり工事期間中の声よりも住んでしばらく経過した「住み心地」が重要だと思います。建築中やリフォームをしている最中の手際の良さや打ち合わせ、工事中のことなどももちろん重要ですが、それが完了した以降の「住み心地」の評価が私たちにとってとても重要なのです。
私も営業をしていた頃、トイレを巡ってお客様と言い合いになったことがあります。1円でも安いトイレを設置したいお客様と、せっかくならグレードの高いものを薦める私、との言い合いでした。
「こんなに高価なものはいらない」
「いや、今の家族構成ならしっかりと良いものの方がいいです」
結局、お客様が折れて提案を受け入れていただき、グレードの高いトイレを設置しました。当時はなかったですが、今ならGoogleレビューに「生意気な若い社長に売りつけられた」と☆1だったかもしれません。その方と数年後、お会いする機会がありました。私もその時のやりとりを覚えていたので少し気まずかったのですが、気持ちよく挨拶をしていただき、このように声をかけて下さいました。
「トイレ、あれで良かったよ。やっぱりグレードの高いものは違うね。家族はもう慣れてしまったけど、親戚とか友人は“あのトイレいいねえ”と言ってくれるよ。やっぱり違うんだね」
私は「ありがとうございます。ご無理言ってすみませんでした」と伝えましたが、内心は(よし!)とガッツポーズをしていました。
私たち住宅に関する仕事の評価とは難しいものだと思います。このように工事後に喜ばれることもあれば、逆に工事中は満足できたけど、住み続けていると不満がたくさん出てきた、というケースもあると思います。過去、弊社にもそのような声をいただいたこともあります。
しかしこの仕事での大切なのものは何か?私たちが忘れてはならないのは何か?はシンプルです。それはこの仕事にかける「信念」と「お客様の将来への愛情」。それに尽きるのではないかと思う今日この頃です。
暑い夏ですが、私たちも頑張ります。皆様、どうかご自愛ください。

最高経営責任者 蜘手 健介
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