
元々北側にあったLDKはDK(6帖)と隣接した洋室(6帖)を合わせて12帖ほどでしたが、壁を抜いて隣接した部屋を取り込み約28帖の広々としたLDKを造りました。南側の部屋も取り込むことで自然光もたっぷり入ってくるように。抜けない柱がありましたが小上りの仕切りとして活かし、一部格子にして抜け感を確保しながらも適度に区切られた空間としました。普段はお子さんの遊び場やスタディースペースに、カーテンなどで目隠しを設ければゲストルームとしても使えて用途が広がります。
「ほとんど使っていなかった」という2階は間取りを整えて子世帯専用のスペースに。セカンドリビングとそれぞれの個室を設けました。2部屋ある子供部屋はあえて壁ではなく建具で仕切って行き来が出来るように。お子さんが巣立った後は広い一部屋として使用できます。
お母様の部屋はLDKから廊下を挟んで反対側にプランし、水回りにもアクセスしやすい動線に。和室から洋室にリフォームし、壁にはTVやお仏壇を置ける棚を造作、WICLも造りつけました。広縁は建具だけ新調し部屋干し空間として活用しています。
広いLDKをご希望だったので、まず計画したのが南側の部屋を既存の北側LDKに取り込むことです。南北に開口を取ることで風の通りも良くなり自然光も入るようになりました。南の掃き出し窓の正面にはキッチンを配置。キッチンに立つと、視線が明るい方に抜けて気持ちよく作業が出来ます。また、冷蔵庫の開閉がリビング側から見えないようにぐるりと壁を造作しました。
寒さを解決するために床・壁・天井には断熱材を入れ直し、ほとんどのサッシを交換しました。1階床はフラットにし、建具は上吊りの引き戸に。バリアフリーに有効な事はもちろんですが、床のレールが不要なため掃除もラクになります。急だった階段は架け替えを行い勾配を緩やかにしています。