2022年11月 出雲大社と神在祭
飛騨高山の山々もすっかり色づき、冬の香りもし始めてきた今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか?11月7日は立冬。木枯らしが吹き、木々の葉が落ち、北の地域では初雪の知らせも聞こえてきます。
同じ中部地区でも岐阜県美濃地方や愛知県ではこの時期に冬の準備をすることはあまりありませんが、飛騨高山ではそろそろ冬支度が始まっているご家庭もありますね。
冬支度といえばロビン高山本店では除雪用のペイローダーを新車で購入しました。これまではお隣の都竹酒店さんのご厚意に甘えて一緒に除雪機で作業して頂いたり、社員が早出出勤をして除雪をしていましたが今年からは強い味方が投入され少しは負担が軽減される予定です。社員全員で朝から雪かきをするのも意外に楽しいのですけどね。
さて11月初旬、島根県へ行ってきました。私自身は人生初島根。仕事の用事もあったのですが、楽しみにしていたのは出雲大社で行われる「神迎祭」と「神在祭」でした。いやー本当に良かったです。
出雲には旧暦10月に神様が集まるという伝承があります。旧暦10月10日(今年は11月3日)に国譲りの神話の舞台になった稲佐の浜で全国からいらっしゃる八百万神をお迎えする「神迎祭」があり、翌日旧暦10月11日(今年は11月4日)から17日までその神々が会議をなさる「神在祭」が開催されます(一説によれば誰と誰を結びつけるかの会議だとか)。
そのため一般的に出雲以外の地域では旧暦10月を「神無月」と呼び、出雲では「神在月」と呼ぶのだそうです。神迎祭はコロナ対策にて近くで見学することができませんでしたが、遠くからは見ることができました。19時開始だったので少し肌寒い天候でしたが、国の旅行支援の効果もありたくさんの人が訪れていました(私もしっかりと割引とクーポンを利用しました 笑)。
翌日、神在祭が始まり、私も滞在最終日でしたので再度、出雲大社を参拝しました。その期間だけ神様が寝泊まりされる、本殿の東西にある十九社(じゅうくしゃ)の扉も開いていました(普段は閉じている)。出雲大社には神在祭前と後の2回、訪れましたが神在祭の最中、明らかに雰囲気や空気が変わっていたのは驚きました。八百万神が会議をしている出雲にて同じ空間にいるのかと思うと背筋がピンとした次第です。
今回、出雲大社へ参拝するにあたり「伊勢神宮との違い」があるのかと考えていたのですが、出雲大社の本殿前に「ご挨拶」という説明板があり以下のような内容が書かれていました。
「御祭神・大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)はこの日本を豊かな国へとお造りになられその国土を皇室の御先祖神・天照大神様にお譲りになられました。天照大神は目に見える世界(顕事・政事)を、大国主大神は目に見えない世界(幽事、神事)を主宰させる神様となられました」顕事(あらわれごと)は目にみえる事。政事(まつりごと)は政治上の事。幽事(かくれごと)は目に見えない事、神事(かみごと)は神に関する事と解釈しました。
つまり大国主大神とは出雲大社、天照大神とは伊勢神宮で、その違いだと解釈しました。出雲には古事記をはじめとして数多くの神話があります。そしてその物語を大切にしているなとは感じました。
今回は念願の神迎祭と神在祭に行ってきましたが本当に良かったです。割子そばやぜんざい餅も大変、美味しかったです。私を含め東海地区の人たちには、出雲大社は遠いし縁がないなという方も多いのではないかと思いますが名古屋空港から飛行機で1時間弱。機会があればぜひ軽い気持ちで訪れることをお勧めします。
さてロビンは正月前、1年で一番の繁忙期を迎えています。遅くまで仕事をしてお客様と向き合っている社員に感謝をしつつ事故や怪我など大過なく過ごしてくれることを神様に願う今日この頃です。
株式会社ロビン代表取締役 蜘手健介

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