(27)礼節を知る、自分の変化を知る(2024.10.7)
10月に入り日中はまだ暑さが残る日もあるが、朝夕は過ごしやすくなってきた。季節の変わり目は、服装の調整も難しい。つい先日まで半袖、短パンで過ごしていたのに、今は急に長袖を引っ張り出す季節となった。
飛騨高山や岐阜、名古屋を行き来する際、山々の紅葉が美しく色づく様子を楽しむのも、この時期の醍醐味。調べたところ、紅葉が綺麗に色づくためには、1日の最低気温が8度以下であり、昼夜の温度差が大きいことが条件とのこと。日々の変化を楽しみたい季節だ。
衣食住足りて礼節を知る。年末になると「冬をどう超えるか」と仕事のことばかり頭をよぎるが、季節が変化するのを楽しみたいと思う今日この頃。
さて、変化といえば9月下旬に行われた自民党総裁選で、石破茂氏が5回目の挑戦で初めて総裁に選ばれた。10月1日には首相指名投票が行われ、石破氏が新たな総理大臣として選出された。その後、公明党との連立内閣を発足し、10月9日には衆院解散、15日に公示、27日投開票の選挙日程が発表した。この選挙の結果が、石破内閣の行方を左右する重要なものとなる。
石破首相は所信表明演説で、物価高の克服や日本経済の成長、国民の安心・安全といった課題が挙げげていた。特段、目新しいものはなく、岸田前政権の方針を継承する印象だった。あの「目つき」と「話し方」はまだ慣れない。(それでも随分、慣れたが)
個人的には、現在の東京・大企業(製造業)中心から地方・中小企業(サービス業)を中心にした政策、税制への転換を進めてほしい。東京と大企業は自力で成長できる、地方と中小企業は支えが必要。
少子高齢化と人口減少が進む日本において(現在の経済規模が適正かとうかは別の議論として)日本国そのものの効率化が進まなければ経済そのものが回らなくなる恐れがある。
今後さらに都市部に人・物・金は流入し、地方から人出は流出する。
これが止められない時流だとしたら地方に課せられたミッションは短期的には地方活性化でも長期的には名誉の撤退。非住居地区の特定(過疎化の先)やインフラ投資の制限など4世代程度の長い期間(100年程度)かけていかなくてはならない。
例えば福島の原発事故後の封鎖地域や自然災害で被害を受けた地域の現状を見ると、地方の未来に向けた準備が必要だと痛感する。
地震と大雨で大きな被害を受けた能登でも「国は救ってくれるはず」という希望を持っていても、実際に未だ手付かずになっている現状を見聞きすると「見捨てられそうになっている」と感じざるをえない。古きよき田舎や田園風景も次第に変化をし、受け入れざるえない時期への準備をしていかなくてはいけないのではないかと思うのだ。
「諸行無常」形あるものは永遠にそれを維持できないし、命はいつか終わりを迎える。
明日は今日と同じような日になると思っているが、今日と10年後は同じであるわけがない。であれば明日は今日と同じではない。何かが変化しているということになる。
その日々の変化に気づくのは難しいが、四季の豊かなこの国に住んでいることで足元ばかりをみるのではなく、どんなに多忙であっても時には顔をあげ季節で変化する風景を見て、自分自身の変化にも気づくことも大切だなと思った次第。
最高経営責任者 蜘手 健介
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