
Robinの住宅の「売り」はなんといってもW断熱+自然素材ですが、セルロースファイバーのことはしっかりと興味をもたれ研究をされている人も多いようです。
しかし外張り断熱に関しては、あまり興味がない、、、という方もおられます。
「W断熱」の本当の良さというのは、もう一つの断熱材、「外張り断熱」を置いてほかなりません。今回はこの「外張り断熱」について私の見解をご紹介します。
断熱材はさまざまな種類がありますが、工法としては大きく2つしかありません。
柱と柱の間に充填する充填断熱工法。Robinではこの断熱材にセルロースファイバーを使用しています。
そしてもうひとつが柱の外側にぐるっとくるむような方法で25mmの断熱パネルを張ってしまう外張り断熱工法です。
もともと外断熱という工法はコンクリート建築に多く使われる工法でした。(それでも日本では室内にウレタンを吹き付ける工法が圧倒的に多い)
それはコンクリート自身が持つ熱容量の大きさが利用されるということでドイツ、北米では一般的に使われていました。
特長としては、躯体(構造部分)をぐるっと魔法瓶のように覆うことで、温度差が出にくくなります。
しかし近年、木造住宅でもその良さが理解され利用され始めてきました。(業界内では外断熱工法をコンクリート建築、住宅では外張り断熱と呼ぶことが多いようです)
効果は上記と変わりなく合理的な断熱工法といえます。
有名な本ですと、「いい家が欲しい」という松井修三氏著ですがなにぶん、「これ以外は駄目だ」という乱暴な文体ですのでその評価は分かれるところですが、少し前の住宅建築の断熱論としては理にかなっている内容でした。
現在、外張り断熱を採用しているメーカーでの代表例は大和ハウスです。
革新的なアイデアと取り組みでハウスメーカーの中でもファンの多い大和ハウスですが、今はほぼその外張り断熱を採用しているようです。
そもそもセルローズファイバーがいくら性能に優れていたとしても、柱である木材とそれとでは断熱にかかる比重も違いますし微妙ではありますが、セルローズファイバーと柱である木造部分の隙間に温度差がでる可能性があります。
なぜRobinがセルローズファイバーにこれほど惚れこんでいるのに、外張り断熱と組み合わせた工法をとっているのか?は外側に断熱材を持ってくる優位性を知っているからなのです。
セルローズファイバーは良い商品です。しかし木造部分とセルローズファイバーの隙間に起きる温度差に結露が発生したら、、、
せっかくの断熱材の効果も台無しです。(木は収縮しますから可能性はゼロではありません)
「ではそんなに外張り断熱が優れているのにあまり普及しないのか?」という質問もあるでしょう。
これはもう、コストがやはり高い(グラスウールに比べると20%~30%割増だといわれています)
やはり時代はコストには勝てないということかもしれません。しかしRobinはその部分を妥協したくありませんでした。
私どもはより普及品価格でなおかつ、「セルロースファイバーと外張り断熱」で勝負したかったのです。
ではどうすればいいか?
全棟、ダブル断熱の工法にして大量に仕入れることと、工法がブレないことで社内職人に工事をさせるとか工事の品質と低価格化ができるはずだ。ということでした。
結果、一般の住宅よりは少し高いかもしれませんが同じ工法だけにすることで「良い商品ということはわかるが価格が高い」というデメリットを解消することに成功しました。
またこの外張り断熱の効果はもう1つあります。
それはRobinの家のデザインの特長でもある「塗り壁」の下地になるということです。
塗り壁の家に憧れはあるけど、ひび割れるのが嫌、という方がおられますが、昔、Robinでも実験したことがあります。
サイディングに下地を作り、塗り壁をするというのを、、、。結果は最悪でした。見事にひび割れます。そして下地の目地の問題か色あせも早く出ました。
「どんなに費用が安くてもサイディングに塗り壁はイカンな、、、」
私たちの使用するパネルは防蟻ボードといって25mmの発砲ポリスチレンを使用しています。
そのパネルの上にメッシュシートを張り、樹脂モルタル(コンクリートの細目のようなもの)を均一に下こすりをし塗り壁の下地を作ります。
これで特筆すべきはサイディングのような目地が一切ないということです。
目地がないためにシーリング防水も不要です。ハウスメーカーのような「10年後に防水工事が必要」ということもないのです。
その下地の上に表情豊かな塗り壁を施工します。塗り方は自由自在、現物サンプルを現場で施工しますのでお時間をかけてお選びください。
ダブル断熱の良さはこの外張り断熱が不可欠であるということ、その理由としては木とセルローズファイバーの隙間の結露の可能性が否定できないことと、やはり柱の外で断熱することで断熱効果が均一化するということ。価格の低減のためそのまま塗り壁の下地になっているということです。
家はその場だけではなくこれから何十年も付き合うものです。断熱だけはしっかりやっておきたいものですね。
ぜひ、参考にしてください。
私の自宅ももちろんダブル断熱です。夏は涼しくて冬は暖かいですよ。