セルロースファイバーによる自然素材住宅 一級建築士事務所ロビン 愛知県(名古屋市)岐阜県(高山市)
 
2009年 04月 10日

引き分けの美学

昨日までの2日間は毎月恒例のシクミ研究会を名古屋で開催しました。
研究会では毎月、業績報告をまとめていて全国の動き、流れをウォッチしていますが傾向がでてくるので面白いですね。

数値を統計にとり、事実を検証すればおのずと仮説→確証の確率も上がります。
運やツキも大切ですが、できれば鉄板レースも欲しいですし。

どうせ最後は運やツキまかせなのですから。

Robinの蜘手です。

不確実な時代といえば今はかなり不確実な時代だといえます。
受け入れられていたものは、受け入れられなくなり、上げ潮だったものが急激に下げ潮に変わる。

商品サイクルは短くなりビジネスモデルの寿命もどんどん短期化しています。
昔は「アウトプットすれば情報が入ってくる」という考え方もありましたが、「できるだけアウトプットせず参入障壁が高くなってから人に教える」という考え方になってきました。
誰もを救えるわけではありませんから。

さて企業というのはたいてい、1年、短くて四半期ごとの目標なり中間地点を想定しますが、計算が狂うこともしばしば。
というより、計算どおりいかないことのほうが多いわけです。

陰陽、すべては表裏一体。

どの世界にも勝ち組、負け組みという言葉、表現方法があります。

勝つか負けるか。プラスかマイナスか。いいか悪いか。

企業経営者は「勝ち続ける組織」を作りたいと思い、また「負けないチーム」にしたいと考えています。
不敗という言葉もあります。

負けない組織というのも強さを感じます。

しかし私たち中小企業経営は大きな波風の中、不確実なものへの挑戦だらけの毎日を過ごしています。
また仕事だけで終わっていく人生もどうかと思います。

お客様には「家ってツールですよ。大切なのは家族で成長をしながら人生を楽しめることができるかだと思っています」と言っているくらいだから、まず私は楽しまなくてはいけません。

「諸行無常」。どうせ形が変わるのであれば、一喜一憂することもそれも必然なのでしょうか。

勝ち続けること、負けないこと。どちらにせよ永遠に続くことはありません。

そこで色々と考えました、どうもこの勝ち負けという概念に違和感を感じたのです。今の世況、そして環境問題。

「実は勝ち負けの中に存在するはずの引き分けという概念も美しいのではないか」

数字でいえば0というやつです。

引き分けの美学。
0の美学。

もちろん企業経営において0が続けばそれはそれで難しい問題ですが、あくまで概念のことをさします。

気になって引き分けの美学というワードを検索すると、サッカーやチェスなど、また将棋でもあるようですね。

勝ち続けることは難しい。しかし負け戦が続くと会社は存立しない。
では勝ち続ける能力より、負け戦をどう引き分けに持ち込むか、という力のほうが今の時代のキーワードのような気がします。

引き分けでよかったという局面をいくつ作ることができるか。

実際数字を見ていて、強い会社は勝ち負けの浮き沈みより、引き分けのような数字が続き、勝ちがその中に入ってきます。
もろい会社ほど勝ち負けのブレが多く、安定していません。

7戦を戦うのであれば7戦全勝もあります。4勝3敗も勝ちになるでしょう。

でも1勝6分けでも勝ちになります。

私には引き分けでもいい、という概念は今までありませんでした。

勝ち負けだけでは割り切れない世の中、弱いものは去れという考え方ではなく、強いものは弱いものにシェアをするという、シェアリングという流れも見過ごせない事実です。

先日、総合格闘技を見に行って、「そういえば、昔のプロレスの大きな試合って両者リングアウトとかあったな」と思いました。
「おいおい、はっきりさせろ」
今、考えれば出来レースなのでしょうけど、であればなおさらドラマですよね。

勝ち負けはドラマを完結させます。
しかし引き分けはドラマを継続させます。両者リングアウトは不快感が残り、また次のモチベーションになったするかもしれませんね。

引き分けの美学、もう少し深く考えてみたいと思います。


コメント一覧

名前:ワケあって匿名です
「引き分けの美学」への視点献上です。

陰陽を単なる「表裏」というような要素・バランスとしてだけではなく、
その成り立ちそのものを俯瞰してみられてはいかがでしょうか。

(今日の内容の説明がつきます・・・)
名前:robin
ワケあって匿名です さん

有難うございます。
再深考してみます。

蜘手

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